副業を会社にバレずにする方法は?社労士さんにズバリ聞いちゃいました!
ここ最近、副業を認めている企業も増えていますが、禁止している企業も一定数あるなかで、こっそり副業をしている方や、これから始めようか悩んでいる方もいるかと思います。
今回は、副業についての考え方、本業の会社にバレずに副業をする方法を社労士の伊藤さんにズバリ聞いてみました!
正社員でいながら副業をするのは良いのか
ー正社員で副業するのってそもそもNG?ー
まず前提として、会社員と従業員は労働契約を結んでいて、契約した労働時間内で働いてね!という約束をしています。
裏を返せば、労働時間以外の時間は関与することができません。
例えば、就業前もしくは終業後の1〜2時間に別の仕事をしていても、基本的には問題ありません。
ここで注意しなければならないのが、本業で勤めている企業で副業に関して制限や禁止事項が設けられている場合があることです。
最悪の場合、解雇になってしまうこともあるので、勤め先の企業の副業ルールは必ず把握するようにしましょう!
ー個人で副業をする以外に、アルバイトや正社員で雇用されるのは良いの?ー
本業以外でアルバイトや、兼業として正社員として雇用されること自体は、NGとされてはいないのですが、注意しなければならないことが3点あります。
1点目は、本業の会社が提示している副業のルールを破っていないかどうかです。
就業規則で副業に関しての禁止事項等を記載しているので、副業自体が禁止されているのか、副業の種類について言及しているか、把握しておきましょう!
2点目は、本業の会社と競業となる仕事をしていないか
本業のスキルを活かして競業他社で副業するなど、会社の利益に影響するような副業を制限される場合があります。
例えば、本業が広告代理店で勤めているとしたら、副業で広告代理店に勤めることは、競業にあたるので、多くの場合禁止されます。
競業にあたるかどうかの基準はすごく曖昧で、基本的には就業規則に明記されていますが、会社と従業員の間で争いになった場合、最終的な判断は裁判所で行われます。
違う業界でご自身のスキルを活かせるお仕事を見つけることをおすすめします!
3点目は、本業の会社の機密事項が漏れてしまうリスクがある副業をしていないか
例えば、A社の営業マンがA社の顧客リストを副業先のB社でも使うなど、本業の機密事項が漏れる可能性がある副業は禁止していることが多いでしょう。
上記3点に注意して、副業を選びましょう。
副業は会社に言わないどダメ?バレたらどうなる?
ー副業は会社に言わないといけないの?言わなかったらどうなるの?ー
結論から言うと、必ずしも言わなければならないというわけではありません。
前述した通り、会社と従業員は労働契約を結んでいて、労働時間内は仕事に専念してね!という契約を結んでいますが、労働時間内で働く約束しかしていないので、それ以外の個人の時間は会社は関与することができません。
労働時間外は、他のお仕事をしていたとしても、会社は関与することができないので、必ずしも副業をしていることを、会社に報告しなくてはいけないというわけではありません。
ですが、会社によっては、就業規則で報告義務を定めている場合もあるので、副業をする場合には、今一度会社のルールを確認しておくのがベターです。
ー副業禁止の会社で万が一バレてしまったら?ー
基本的には、会社の規則で罰則の重さが変わってくるのですが、軽い罰則で叱責や始末書の提出、重い場合は出勤停止や解雇になってしまうこともあります。
会社の規則で不満がある場合は、裁判所で決めることになっています。
本業の会社での副業をする上でのルールと、それに伴う罰則も合わせて把握しておきましょう!
会社にバレてしまう原因とバレずに副業を続ける方法
ー会社にバレれてしまう原因は?ー
システム上、会社にバレてしまう大きな原因は住民税です。
税金は、会社からの給与から「源泉徴収」という形で自動的に差し引かれていますが、会社の給与以外の副業で収入を得た場合、住民税の金額が上がるため、確定申告時に会社にバレてしまうので注意しましょう。
次にSNSやYouTubeで顔出しして情報発信している場合です。
YouTubeや、その他SNSで顔出しをして投稿をしている場合、会社の関係者に高確率でバレてしまいます。
自身のアカウントの登録者数や、フォロワー数が少ないことから、うっかり顔出しをしてしまったり、油断していると、見つかってしまう場合もあります。
特にYouTubeは年代を問わず様々な人が利用をしていて、常に身元がバレてしまう危険性を伴っているので、要注意です!
記事:【YouTube副業】会社にバレる原因は?バレずに続ける方法も紹介します!
ーバレずに副業するための対策は?ー
1、確定申告は、住民税を自分で納付する
住民税は、昨年の給料に応じて会社が源泉徴収額を決定し、給料から差し引いています。
上記の場合、副業分が上乗せされた金額で会社に請求されるので、副業が発覚してしまうのです。
会社にバレないようにするためには、住民税の納付方法を、会社からではなく自身で納付することをおすすめします。
手順としては以下の流れです。
1、通常翌年3月15日までにネットもしくは税務署にて副業の確定申告手続きをする
2、手続きの際に住民税の欄「自分で納付(普通徴収)」に丸をつけて提出
3、市町村から直接自宅に住民税の納付書類が届く
4、翌年3月15日〜5月末までに住民税を自身で払う旨を会社のルールに則って報告
5、翌年6月〜再来年5月末までの住民税を自身で支払う
2、個人で情報発信する場合は顔出し・声出しをしない
上述の通り、YouTubeやSNSは個人が特定されてしまうリスクが高いです。
情報発信するときは、顔にモザイクをかけたり、音声変換ソフトを使うなどしてしっかり身バレ対策をしましょう!
まとめ
今回は会社にバレずに副業をする方法について解説しました。
会社に黙っての副業は、罪悪感を抱くかもしれませんが、副業禁止というのはあくまで会社の規則であり、公務員などで無い限り、法律的に禁止されているわけではありません。
ただ、会社が設けている規約を破ってしまうと、最悪の場合解雇など厳しい処分の対象となってしまう可能性があるので、情報収集はしっかりしておきましょう!
この記事の監修者
株式会社Suneight
社内社会保険労務士 伊藤将人氏
※2021年3月社会保険労務士登録
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