大人気のSNSであるTikTokは中国発祥ですが、中国版TikTokは抖音(ドウイン)と呼ばれ、日本で利用されているTikTokは「抖音」の国際版アプリであることをご存知でしょうか?
抖音は中国国内で爆発的な人気を誇っており、全人口約14億人の内、2022年時点で約8億人が利用しています。
中国では国内のサーバーを利用したSNSアプリしか使用できないので「抖音」しか利用することが出来ず、TikTokを利用することが出来ません。
この記事では、中国版TikTok「抖音」とはどういうものなのかを始め、日本版との違いや中国版TikTok「抖音」をダウンロードする方法について紹介しています。
中国版TikTok「抖音」について知りたい方や、TikTokを活用したマーケティングに興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
目次
- 中国版TikTok「抖音」とは?
- 中国版と日本版との違いを2つの視点から解説
- └中国版TikTok「抖音」と日本版(グローバル版)TikTokの違い|先進性
- └中国版TikTok「抖音」と日本版(グローバル版)TikTokの違い|ターゲット市場
- 中国版TikTok「抖音」を日本でダウンロードする方法
- └手順①|既存IDからログアウトする
- └手順②|新しいApple IDを作成
- └手順③|Apple IDの国・地域を中国に変更
- └手順④|App Storeでダウンロード
- └手順⑤|Apple IDを日本のものに戻す
- 中国版TikTok「抖音」の課題とは?
- └中国版TikTok「抖音」の課題①|日本のAppleIDではインストール不可能
- └中国版TikTok「抖音」の課題②|利用ユーザーは中国人に限られる
- └中国版TikTok「抖音」の課題③|規制の厳しさ
- TikTokマーケティングをしたい方は日本版TikTokがおすすめ!
- 中国版TikTok「抖音」とは?日本版との違いと課題を解説|まとめ
- └SuneightのTikTok運用代行
中国版TikTok「抖音」とは?
中国版TikTok「抖音」とは、バイトダンス社(Bytedance社)が2016年9月中国でリリースしたショート動画アプリであり、日本で親しまれているTikTokと同じくユーザーは自分で動画を作成し編集することも可能です。
「抖音」でも音楽・ダンス・コメディ・美容・料理・旅行など、さまざまなトピックの動画を見ることができます。
近年、「抖音」は商品のプロモーションにも利用されるようになり、多くの中国企業が抖音を利用して製品の宣伝や販売を行っています。
これによりユーザーは簡単に新しい製品やサービスを知ることができ、企業側もより多くの消費者にアクセスすることができるようになりました。
中国版と日本版との違いを2つの視点から解説
中国版TikTok「抖音」と日本版(グローバル版)TikTokにはどのような違いがあるのかを解説します。
以下の2つの視点から解説するので、「抖音」と日本版(グローバル版)TikTokの違いや活用方法について知りたい方はぜひご覧ください。
・機能の違い
・ターゲット市場の違い
1つずつ詳しく見ていきましょう。
中国版TikTok「抖音」と日本版(グローバル版)TikTokの違い|先進性
中国版TikTok「抖音」と日本版(グローバル版)TikTokの違いの1つ目は、「先進性」です。
バイトダンス社(Bytedance社)は2016年に「抖音」をリリースし、続いて2017年にTikTokをリリースしました。
「抖音」は日本版(グローバル版)TikTokの派生元アプリケーションであり、そのため最新技術や機能の実装においては、「抖音」がTikTokよりも先行することが多いようです。
例えばLIVE機能について、日本版(グローバル版)TikTokでの実装は2020年7月30日でしたが、「抖音」ではそれよりも前にすでに実装されていました。
従って「抖音」を使用している場合、日本版(グローバル版)TikTokで今後どのような機能が実装されるかをある程度予測することができます。
中国版TikTok「抖音」と日本版(グローバル版)TikTokの違い|ターゲット市場
中国版TikTok「抖音」と日本版(グローバル版)の違いの2つ目は、「ユーザー属性」です。
「抖音」のユーザーはほぼ中国国内に限定されているため、ユーザーが中国の文化や価値観に馴染んでいる一方、日本版(グローバル版)TikTokのユーザーは世界中にいるためユーザーは多様な文化や価値観を持っています。
つまり、「抖音」は中国市場でのプロモーションに適したツールであり、日本版(グローバル版)TikTokは世界的にアピールするためのプラットフォームであるという違いがあります。
中国版TikTok「抖音」を日本でダウンロードする方法
中国版TikTok「抖音」を日本で利用するために必要な手順を紹介します。
・新しいApple IDを作成
・Apple IDの国・地域を中国に変更
・App Storeでダウンロード
・Apple IDを日本のものに戻す
1つずつ見ていきましょう。
手順①|既存IDからログアウトする
「抖音」をApp Storeで検索しても日本版(グローバル版)のTikTokが出てきてしまうため、日本で使用されているApple IDでは中国版のTikTokをダウンロードできません。
そのため、中国版のApple IDが必要になります。
中国版のApple IDを取得するには既存IDからログアウトする必要があるため、下部の「サインアウト」からログアウトしましょう。
手順②|新しいApple IDを作成
そして以下のURLにアクセスし、新しいApple IDを作成します。
Apple IDを作成
https://appleid.apple.com/account#!&page=create
この時の地域設定は「日本」で問題ないです。
手順③|Apple IDの国・地域を中国に変更
次に、App Storeから新しく作成したAppleIDでサインインしたマイアカウントに進みます。
そして「国または地域名」から地域を中国本土に変更しましょう。
住所を入力する必要がありますが、特に決まりはないので適当に入力して問題ありません。
手順④|App Storeでダウンロード
中国本土への変更が完了したらApp Storeから「抖音」をダウンロードしてインストールしましょう。
手順⑤|Apple IDを日本のものに戻す
インストールが完了したら、元々使用していたAppleIDに戻しましょう。
そうすることで、これまで使用していたIDのままで「抖音」を利用することが可能になります。
中国版TikTok「抖音」の課題とは?
中国版 tiktok「抖音」のインストール方法を解説しましたが、ここからは「抖音」の課題点を3つ紹介します。
・日本のAppleIDではインストール不可能
・利用ユーザーは中国人に限られる
・規制の厳しさ
中国版TikTok「抖音」の課題①|日本のAppleIDではインストール不可能
中国版TikTok「抖音」の課題1つ目は、「日本のAppleIDではインストール不可能」であることです。
先述した通り、日本で「抖音」を利用するにはいくつかの手順が必要になります。
つまりTikTokマーケティングを計画し、「抖音」で行うことになった場合は運用スタートまで時間がかかってしまい、インストール後も設定を日本に戻すなどの手順が必要なので、少し面倒に感じる方も少なくないでしょう。
中国版TikTok「抖音」の課題②|利用ユーザーは中国人に限られる
中国版TikTok「抖音」の課題2つ目は、「利用ユーザーは中国人に限られる」ことです。
「抖音」は中国国内のユーザーに合わせたコンテンツが多く含まれているため、日本のユーザーにとっては馴染みのないコンテンツが多い場合があります。
「抖音」は中国市場向けに開発されたアプリであり、中国の文化やトレンドに合わせてカスタマイズされていますが、日本版(グローバル版)TikTokはグローバル市場向けに開発されており、世界中のユーザーに対応するために機能やコンテンツが調整されています。
つまり、ターゲットを中国に限定する場合は問題ありませんが、中国に限らずグローバルにターゲティングしたい場合は「抖音」が向いていない場合もあることを意識しておきましょう。
中国版TikTok「抖音」の課題③|規制の厳しさ
中国版TikTok「抖音」の課題3つ目は、「規制の厳しさ」です。
中国政府による厳しいコンテンツ規制の影響を受け、「抖音」には特定の政治的、宗教的、文化的な内容を含むコンテンツが禁止されており、政府によってコンテンツの検閲が行われるため、表現の自由が制限されているとの指摘もあります。
「抖音」は中国国内でのみ利用可能であり、中国の法律や規制に適合していますが、日本版(グローバル版)TikTokは世界中で利用できるため各国の法律や規制に合わせて調整されています。
さらに広告手法にも違いがあり、「抖音」では広告表示に関する細かな設定ができないなど、広告配信の方法が限られている一方、日本版(グローバル版)TikTokでは広告手法が多様化しており、インフルエンサーマーケティングやなど幅広い手法が存在しています。
TikTok広告の運用について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
初心者でもわかるTikTok広告の運用ノウハウとコツを解説!
TikTokマーケティングをしたい方は日本版TikTokがおすすめ!
中国版TikTok「抖音」には上記のような課題があるため、日本国内や複数の国に向けたTikTokマーケティングを行いたい場合は日本版(グローバル版)TikTokがおすすめです。
どちらが良い悪いではなくターゲット市場によって活用するツールが変わるため、自社のコンバージョン達成にはどういったSNSが最適であるのか見極めることが重要です。
中国版TikTok「抖音」とは?日本版との違いと課題を解説|まとめ
今回は中国版TikTok「抖音」と日本版(グローバル版)TikTokの違いや、「抖音」のダウンロード方法・課題などを紹介しました。
自社でSNSを運用していない方は、この機会にぜひSNSマーケティングについて検討してみてはいかがでしょうか?
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