学習塾の集客でおすすめのSNSとは?成功事例とポイントも紹介!
学習塾を運営するうえで欠かせないのが、生徒の集客です。
従来ではテレビCMやチラシによる広告が一般的でしたが、近年ではSNSを活用した多様な集客手法が登場しています。
SNSは国内で多くの利用者がいるため、幅広いユーザーにアプローチできるほか、保護者・生徒の両方と接点を図れる点においても優れているツールです。
今回は、集客方法を模索している学習塾様に向けて、SNSを活用した集客方法をご紹介します。
目次
1-3Twitterで集客する
1-4LINEで集客する
2YouTubeは企業の知名度向上と集客コンテンツとして活用できるのか
2-5顧客のファン化ができる
3-1東京個別指導学院
3-2ポラリスアカデミア
3-5武田塾
4まとめ
学習塾の集客に効果的なSNSの活用方法
ここでは、Instagram、Facebook、Twitter、について使用者の年齢層やポイント、事例を解説します。
Instagramで集客する
Instagramは、3300万人(※2019年3月時点)を超えるアクティブアカウントを国内に持つ、大規模なSNSです。
総務省の調べによると、年齢別のInstagram利用率は以下のようになっています。
利用率 |
10代 |
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60代 |
年齢別 |
69.0% |
68.1% |
55.6% |
38.7% |
30.3% |
13.8% |
上記をみると、10代から30代の若年層にInstagramの利用者が多いことが分かります。学習塾のターゲットや中高生となるため、Instagramとの相性も良いといえるでしょう。
集客方法にInstagramを活用する場合は、保護者層よりも生徒層に向けたコンテンツを制作することがポイントです。
■Instagramの集客ポイント
Instagramは、写真の閲覧・投稿が主体となったSNSです。
近年では、以下の機能も追加されました。
・リール:最大60秒の短尺動画
・ストーリーズ:24時間限定で表示される短尺動画や画像
Instagramを活用する際は、学習塾の施設内や設備、学習風景、講師の写真などを掲載することが効果的です。写真を用いることで、どのような学習塾なのかイメージしやすくなり、「通ってみたい」と意欲を高める効果が期待できます。
また、Instagramには他のSNSで見られる「シェア」機能がついていないため、情報を拡散する手段として、ハッシュタグをつけることが有効です。
■Instagramの事例|KUMON
Instagramを活用した集客の成功例として、公文教育研究会の公式アカウントが挙げられます。
公文教育研究会のアカウントでは、独自のハッシュタグ「#kumonfriends」を活用して、ユーザーの投稿をリポストしています。リポストとは、他のユーザーの投稿を自身のフィードに引用する機能です。ユーザーの写真をリポストすることで、ビジネス感を和らげて、親近感を高める効果が期待できます。
Facebookで集客する
Facebookは、20代から40代を中心としたビジネス層に多く利用されているSNSです。原則として実名での登録が求められているため、信頼性が高いともいわれています。
年齢別のFacebook利用率は以下の通りです。
▼Facebook利用率
利用率 |
10代 |
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60代 |
年齢別 |
19.0% |
33.8% |
48.0% |
39.0% |
26.8% |
19.9% |
出典:総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
利用率がもっとも多い年齢層は30代で、40代以降の中高年層においても、若年層と変わらない利用率となっています。
また、2022年3月時点では、ユーザー数が19億6000万人で、前年四半期より3000万人増加(※)しており、ビジネス用SNSとしての強みは未だ健在です。
このように、信頼性が高く中高年層の利用率が高いFacebookは、中高生のお子さまを持つ保護者へのアプローチに適しているといえます。
(※)CNET「Facebook Is Growing Its Daily Users Again 」
■Facebookの集客ポイント
Facebookの利用者層から判断すると、保護者をターゲットにすることが効果的です。子どもの学習意欲を高めるメソッドや授業風景など、保護者が求めるコンテンツを投稿することがポイントといえるでしょう。
また、Facebookは、ユーザーの行動履歴やプロフィールを元にした、詳細なターゲティングが可能なことが特徴です。地域、家族の有無などを判別することで、ニーズの高い層に向けて広告配信を実施できます。
■Facebookの事例|ソフィー学習塾 長岡教室
ソフィー学習塾長岡教室は、小学生から高校生を対象とした学習塾です。
Facebookの投稿は、生徒からのアンケートや授業風景が中心となっており、生徒と教師が一緒になって勉強に励んでいる姿を取り上げています。
また、学習方法に特化した独自のコンテンツも豊富に掲載しており、学習塾に通わせるか検討している保護者へとうまくアプローチしています。
Twitterで集客する
Twitterは、全角140文字までの短いメッセージを投稿するSNSです。主に友人や芸能人とのコミュニケーションやトレンド情報の検索などに活用されています。
年齢別のTwitter利用率は以下の通りです。
▼Twitter利用率
利用率 |
10代 |
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60代 |
年齢別 |
69.0% |
68.1% |
55.6% |
38.7% |
30.3% |
13.8% |
出典:総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
Twitterは、学習塾としての利用は他のSNSに比べて少ない傾向があります。
一方で、学習方法や知識を投稿している勉強系のインフルエンサーは複数存在しています。
■Twitterの集客ポイント
Twitterを活用して集客を図る際は、公式アカウントと講師の個人アカウントを分けて運用することがおすすめです。
公式アカウントでは、授業内容や講師の取り組みといった、保護者向けのコンテンツが有効です。講師の個人アカウントでは、中高生が利用している「勉強アカウント(勉強垢)」に向けて、学習に役立つ情報を提供するとよいでしょう。
それぞれのターゲットに寄り添ったコンテンツを配信することが、新規・リピートの獲得につながります。
■Twitterの事例|ジーニアス(中学専門塾)
公式アカウントと塾講師の個人アカウントを使い分けている好例として、学習塾のジーニアスが挙げられます。
公式アカウントでは、保護者向けのコンテンツを中心に投稿しています。塾講師の個人アカウントでは、試験の傾向や試験内容についての投稿が多く見られ、反応も上々です。
LINEで集客する
LINEは、他のSNSと異なり、アカウントを知っている人とのやりとりが主体です。
メールや電話など、従来の連絡ツールよりも気軽に活用できるため、多くの企業が連絡手段として利用しています。
▼年齢別のLINE利用率
利用率 |
10代 |
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60代 |
年齢別 |
93.7% |
97.7% |
95.6% |
96.6% |
84.4% |
76.2% |
出典:総務省「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
全年代で70%以上の人が利用しており、なかでも10代から40代の利用率は90%を超えています。
ほぼ全員が利用しているといえるため、見込み顧客とのコミュニケーションにも適しているといえます。
■LINEの集客ポイント
LINEを活用すると、リアルタイムでユーザーからの受け答えができます。保護者や生徒の質問に対して、講師はいつでも気軽にサポートができます。
また、LINEでは複数の相手と会話ができるグループチャットの機能があります。用途に応じて、保護者と生徒両方とグループチャットをする、あるいはそれぞれと個別に連絡をとるなどの使い分けが可能です。
■LINEの事例|長崎医大アカデミー
長崎医大アカデミーは、企業向けの「LINE公式アカウント」を活用している学習塾です。
LINEの動画プラットフォーム「LINEVOOM(旧タイムライン)」を利用して有益な情報を頻繁に配信しており、地元メディアにも取り上げられました。
また、個別メッセージを活用して、学校の情報や授業の報告を常時発信しており、保護者や生徒から高い評価を受けています。
YouTubeは企業の知名度向上と集客コンテンツとして活用できるのか
先ほどは、Instagram、Facebook、Twitter、LINEの活用方法について解説しました。ここからは、企業のマーケティング活動の一環として利用が増えているYouTubeの活用について解説・紹介いたします。
学習塾のメインターゲットが小中高生
引用:明光義塾調べ「小中学生保護者の塾に対する意識調査」
学習塾は、小学生から通う生徒さんもいますが、メインは高校受験のために通う中学生です。
某学習塾が行った学習塾に通わせている保護者へのアンケートでは、中学1年生から通わせることが適切という回答が多くなっていました。
さらに、チャットボットを活用した広告・ネットリサーチ事業展開するテスティーが実施したYouTubeでの消費行動の調査では、10代の約70%、20代の約55%が動画で紹介されていたものを購入したそうです。
20代よりも、10代の方が消費行動をしていたことに驚きです。
引用:若年層のYouTube利用は9割超、10代女性の約5割が動画での紹介商品購入経験あり/テスティー調査
上記の図からは、男性よりも女性の方が影響を受けて消費行動をしていることがわかります。
おすすめ記事:「動画マーケティングとは?動画市場の現況、成功事例など徹底解説します」
若年層のYouTube視聴時間の長さ
引用:YouTubeの利用実態に関する調査
YouTubeの視聴時間は、男性は19歳から22歳で3時間以上が3割を超えて、 女性は、16歳から22歳の視聴時間が長いと発表されています。
学習塾のリアルなターゲット層(13歳から15歳の男女)でも20代・30代よりも視聴時間が長いことがわかりますね。
ターゲットに直結した広報活動ができる
YouTubeは、狙うターゲットに向けて直接コンテンツを届けることができます。
YouTubeには、ホーム画面やサイドバーにおすすめとして動画を表示させるブラウジング機能があります。
似たようなジャンルの視聴者の画面上に表示できるため、企業の目的にあったターゲットに情報を届けることができます。
ターゲットの記憶に残すことができる
動画はテキストベースのコンテンツよりも、視聴者がイメージをしやすくなるため、記憶に定着しやすくなります。
また、問題の解き方、単語の覚え方などのノウハウ提供のコンテンツであれば、視聴者が思い出して履歴からもう一度見にきてくれる可能性があります。複数回視聴された場合、さらに記憶に残るため宣伝効果は高くなるでしょう。
顧客のファン化ができる
YouTubeはコメントを通して、視聴者とコミュニケーションを取ることができます。
動画へのフィードバックや、今後やってほしい企画のリクエストをされることもあるでしょう。
視聴者は、投稿者からの返信を楽しみに待っている傾向があるため、コミュニケーションをとってみると良いでしょう。
動画コンテンツそのものの質も大切ですが、コメントのやりとりも顧客のファン化につなげるために欠かせません。
この小さなコミュニケーションですが、ここからチャンネルのファンが増えて、結果的に顧客のファン化につながります。
YouTubeで成功している学習塾5選
東京個別指導学院
引用:東京個別指導学院 公式チャンネル
東京個別指導学院 公式チャンネルは、先生たちの「ストレートトーク」というコンテンツで一番視聴回数が多い動画が179万回(※2022年5月)を獲得していました。
先生方の生徒に対する向き合い方、声の掛け方など生の声を聞くことができる動画内容です。
ポラリスアカデミア
引用: 吉村暢浩 ポラリスアカデミア代表
ポラリスアカデミアの代表、吉村暢浩氏が運営しているYouTubeチャンネル「吉村暢浩 ポラリスアカデミア代表」では、1日の勉強効率をあげる方法、ゼロから始める受験勉強のステップ、科目ごとの攻略法など、E判定からでも難関大学に合格できるような自学自習の勉強方法について発信しています。
また、通常の動画以外にもYouTubeショートにも力を入れています。
YouTubeショートは、通常の動画よりも手短に有益な情報を取得できることから、視聴者から好まれる傾向にあるので、一番人気の動画では、65万回の再生回数を稼いでいます。
個別指導塾CASTDICE
引用:CASTDICE TV
個別指導塾CASTDICEが運営しているYouTubeチャンネル「CASTDICE TV」では、「タメになるけど、面白い」をコンセプトに、塾長の小林氏や講師、インターン生が、受験勉強や大学選び、就活・キャリアに関する動画を配信しています。
大学受験の実態に迫った動画や、大学の特徴や学部に関する解説動画が人気のチャンネルです。
個別指導型予備校PerS(パス)
引用:YouTube予備校-受験生版Tiger Funding主宰-
個別指導型予備校PerS(パス)の代表 松原氏が運営しているYouTubeチャンネル「YouTube予備校-受験生版Tiger Funding主宰-」では、「"動画だけで知識0からセンターで7割5分ぐらいは目指せる"」をコンセプトに、知識0から、早稲田・慶應・MARCH・関関同立・地方国公立大学に最短で合格するための方法を伝えています。
本チャンネルのコンセプトの通り、科目ごとの偏差値をあげる勉強法や、英単語の覚え方を教材ごとで紹介していたり、共通テストの古文で9割取るための勉強法など、受験勉強のより具体的な内容で情報発信しています。
武田塾
引用:武田塾チャンネル|参考書のやり方・大学受験情報
弊社株式会社Suneightが運営する武田塾チャンネルは、2008年にYouTubeチャンネルを開設しました。
多くの学生のために「受験に役に立つ情報」を出し惜しみせず発信しようと、新しいチャレンジとして開設したことがきっかけです。
1日2回の動画投稿を毎日継続し、総コンテンツ数はすでに7,000本を超え、2021年4月には総再生回数1億回を突破しました。
YouTubeをきっかけに、「武田塾チャンネルで大学に合格した」「成績が伸びた」との視聴者の声も多数寄せられています。
学習塾様事例「学習塾の知名度向上と講師陣のブランディングに成功して、売り上げが2年で7倍、校舎数が3倍にまで増加!」
まとめ
現在、学習塾の新たな集客方法として、SNSの活用が注目されています。
InstagramやTwitter、LINEなど、SNSの特徴を踏まえて効果的なアプローチを検討しましょう。
なかでもYouTubeは、動画を使って学習風景やお役立ち情報を分かりやすく伝えられる魅力があります。
安定した集客効果を得るには、少々時間がかかりますが、ブラウジング機能によって情報拡散にお金をかけずに、ターゲットまで情報を届けられるため、マスメディアで広告を打つよりも、コストパフォーマンスが良いでしょう。
競合他社に負けないために、YouTubeでの集客手法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
YouTubeマーケティングサービス 無料相談会実施中!
株式会社Suneightでは、企業様のビジネスモデル・ビジネスゴールに合わせた、YouTubeチャンネルの運用代行サービスを展開しております。
YouTubeの黎明期から培ったマーケティング知識と、売り上げを2年で7倍増加させ、店舗数を3倍にまでさせたYouTubeチャンネルの運用スキルを活かして、チャンネルの⽴ち上げから撮影・動画編集、分析・効果検証まで⼀貫してご⽀援いたします。
現在、期間限定で無料相談会を実施しておりますので、自社チャンネルの運用を検討している、YouTubeついて情報収集をしている企業様は、お気軽に下記フォームからご連絡ください。
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