自社のマーケティング施策の一環としてTikTokの活用を検討しているご担当者も多いのではないでしょうか。
しかし、TikTokの通常アカウントとビジネスアカウントの違いや、導入メリットやデメリットなど、イメージしにくいですよね。
今回は、TikTokビジネスアカウントの概要、活用メリット、デメリット、成功事例ついて紹介します。
目次
2-1メリット
2-2デメリット
3-1ブランディング
3-2自社商品・サービスの集客
3-3自社広報・採用活動
4-1ブランディング
4-2自社商品・サービスの集客
4-3自社広報・採用活動
6TikTok運用を成功させる上で知っておきたいポイント3つ
7まとめ
TikTokビジネスアカウントとは?
TikTokビジネスアカウントとは、企業が運用するTikTokのアカウントです。
個人アカウントの開設同様、無料でコンテンツを投稿したり、商品・サービスの情報を発信することができます。
また、投稿した動画の閲覧数などデータ分析機能もあり、施策の効果検証を行うことができます。
TikTokによると、現在1,000以上のブランドが利用していて、その中でTikTokの運用を続けているブランドの1投稿あたりの平均閲覧数は20万以上、エンゲージメント率9%以上獲得しているとのことです。
【公式】TikTokのビジネス(企業)アカウントとは?概要と作成方法をスクショ付きで解説
TikTokビジネスアカウントのメリット・デメリット
TikTokビジネスアカウントを利用することで、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ここからはTikTokビジネスアカウントのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
TikTokビジネスアカウントを利用するメリットとしては下記の3つが挙げられます。
1、トレンドが掴みやすくなる
2、プロフィールに外部リンクが設定できる
3、投稿した動画の分析ができる
ここからはそれぞれのメリットについて詳しく解説します。
1、トレンドが掴みやすくなる
TikTokビジネスアカウントを設定することで、企業やクリエイターの人気コンテンツをピックアップしている「動画ショーケース」という機能を利用することができます。
TikTokのユーザーがどんなことに興味があるのか把握することができるので、一からトレンドをリサーチする手間をカットすることができますね。
また、模索しながらコンテンツを作るよりも、トレンドを把握してからコンテンツを作るようにすると視聴者のニーズを掴むことができるので、TIkTokアカウントのエンゲージメントも上がると予測できます。
2、プロフィールに外部リンクが設定できる
ビジネスアカウントに設定することで、プロフィールに外部リンクを設定できます。
商品やサービスのリンクを設置したりランディングページに遷移させたり、TikTokを経由した集客が可能になります。
TikTokの場合、個人アカウントでは他サイトへの遷移ができないため、集客効果が薄いですが、集客したいメディアを持っているのであれば、ビジネスアカウントに設定することをおすすめします。
3、投稿した動画の分析ができる
TikTokビジネスアカウントでは投稿した動画を項目ごとに分析することができます。
投稿動画で分析できる項目は下記の通りです。
■合計視聴回数
■平均視聴時間
■トラフィックソース
■視聴者の所在地
■フォロワーの属性
■過去7日間の動画
投稿した動画を分析して改善することで、アカウントの成長につながりやすくなります。
実施した施策の効果検証をしたい場合にも役に立つでしょう。
デメリット
TikTokビジネスアカウントにおけるデメリットはほぼありません。
しかし、1点だけ商用ライセンスのない楽曲を使えません。
人気な投稿で使われている楽曲・流行している楽曲の中でも商用ライセンスが付与されていないものもあります。
商用ライセンスがない楽曲を利用すると、動画が投稿できない場合があり、トレンドを取り逃がす可能性も否定できません。
商標利用が許可されている楽曲もたくさんあるので、その中から選ぶようにしましょう。
TikTokビジネスアカウントの活用目的
TikTokビジネスアカウントは動画の解析などができるため、より効果的なアカウント運用ができます。
では、実際にどのような目的で活用されることが多いのか解説します。
ブランディング
企業や企業の商品・サービスのブランディングを目的とした、TikTokの運用をしている企業も少なくありません。
例えば、江崎グリコが11月11日に実施した「#ポッキー何本分体操」のハッシュタグチャレンジは数万の動画投稿数と数千万の動画再生数を記録しました。
「#ポッキー何本分体操」はダンスの動画投降を促すキャンペーンで、「ポッキー&プリッツの日」にちなんだハッシュタグチャレンジです。
結果的に、江崎グリコのブランドイメージは向上。販売している商品の売上アップにもつながりました。
自社商品・サービスの集客
TikTokは自社の商品やサービスの集客につなげやすいSNSです。
実施された調査によると、TikTokユーザーの約2割がコンテンツを視聴した後、紹介されている商品を検索していることがわかりました。
TikTokをマーケティングに活用する企業がショートムービーでユーザーの心をつかむためにやっていること
「TikTok売れ」という言葉が流行したように、ユーザーはTIkTokをきっかけに商品への興味を持った状態で商品を検索しているので、購買までの意思決定は早いと予測できます。
おすすめの記事:国内のTikTokユーザーは平均34歳に!TikTokの変遷と企業の活用事例を紹介します。
自社広報・採用活動
近年、TikTokの動画コンテンツをきっかけに求人に応募するケースも増えています。実際にSNSの情報に敏感なZ世代の就活生の約80%がTikTokをきっかけに企業に興味を持ち、そのうちの約66%は実際にエントリーしていたという結果が、「Z世代の就活生のTikTok活用実態」に関する調査で明らかになりました。
Z世代の就活生の80.2%が、「TikTok」がきっかけで企業に興味を持った経験あり そのうち66.2%は、実際にエントリーも
おすすめ記事:TikTokで採用はできる?|活用メリットと企業の成功事例を紹介します
目的別TikTokビジネスアカウントの成功事例9選
TikTokビジネスアカウントは企業のさまざまな場面でメリットがあり、使い方次第では売上アップや集客につながります。
ブランディング
ブランディングに関する事例は、下記の3つをご紹介します。
1、青春高校3年C組
2、マンガPark
3、キリン「ほほティー」
1、青春高校3年C組
@3c_tx #テレビ東京 毎週月〜金曜日/夕方5:30から生放送!#TikTok部#あわあわダンス#西村瑠香#佐藤諒 ♬ AWA AWA Dance - AWA
青春高校3年C組はテレビ東京で放送されていた青春バラエティ番組です。青春高校3年C組は理想のクラスを1年かけて作り上げる番組となっており、現役の高校生が出演しています。
番組では公式のTikTokアカウントを作成し、「#TikTok部」をつけて若者向けの動画を配信。
同世代を取り上げている番組ということもあり、TikTokから番組の存在を知った若年層も多いです。
2、マンガPark
マンガParkはスマートフォンでマンガが読めるサービスです。マンガParkへの誘導としてTikTok広告を活用し、多くのユーザーにアプローチしました。
マンガParkはTikTok広告を入稿し、自社サイトへの誘導を実施。漫画の1コマずつ映像の中で紹介する広告がTikTok内で話題になりました。
広告の動画は最初の1~2秒にマンガの醍醐味が分かるコマを置くことで、ユーザーが「もっと見たい」と興味を引かせる仕組みになっています。
3、キリン「ほほティー」
キリンは温かい午後の紅茶を活用して、「ほほティー」ポーズをTikTok内に流行させる施策を実施しました。
ほほティーポーズは温かい午後の紅茶を頬に当てて撮影するポーズで中高生の間で話題となり、TikTok内で流行しました。
温かい午後の紅茶の露出が増えたことで若年層のファンが増えています。
自社商品・サービスの集客
自社の商品やサービスへの集客としてTikTokを活用している事例を紹介します。
2、ウルトラジャパン
3、荒野行動
1、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』
@tiktokonepiece201 TikTok初!劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』コラボ企画実施中!オリジナルスタンプを使って投稿しよう!#ワンピチャレンジ も開催中!#ワンピース #onepiece ♬ オリジナル楽曲 - 劇場版「ワンピース スタンピード」公式
人気アニメONE PIECEの劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』もTikTokを利用したプロモーションを実施しました。
ハッシュタグを使って拡散されるような仕組みを構築し、潜在ニーズにもアプローチ。劇場版に興味がない方にも情報が届き、多くの人が映画を認知するきっかけを作りました。
2、ウルトラジャパン
@dj_natsumi ULTRA JAPAN 2019🇯🇵ありがとうございました💖こんなにたくさんの人が集まってくれて、本当に嬉しかったです😭🙏 #ultrajapan #ultrajapan2019 #ウルトラジャパン ♬ オリジナル楽曲 - DJ NATSUMI 🦄💙 - DJ NATSUMI 🦄🦄🦄
音楽フェスティバル「ウルトラジャパン」ではフェスに登場予定だった「CYBER JAPAN DANCERS」を起用。
プロモーション動画を公式TikTokから配信しました。開催前から積極的にTikTokを活用したプロモーションを実施。
また、プラットフォーム内ではウルトラジャパンの公式楽曲を使用したダンス動画を投稿することで、抽選で当日のチケットやイベントTシャツが当たるキャンペーンを行いました。
フェス当日も会場にTikTokの撮影ブースを設け、TikTokを活用することでより多くのユーザーに情報を提供することができます。
3、荒野行動
@my_last_revenge #荒野行動 #おすすめ #オススメ #外国人ドッキリ ♬ オリジナル楽曲 - しろせんせー【YouTube】
荒野行動はスマートフォンでプレイできるバトルロイヤルゲームです。
スマートフォンで手軽にプレイできる荒野行動ですが、TikTokとの連動性を高めるためにゲーム内から直接動画をシェアできるようになっています。
シェアした動画には「#荒野行動」のハッシュタグが付くため、TikTok内でも回遊するユーザーが増加。結果的にハッシュタグ総再生数は20億回を突破しました。
また、ゲーム内では荒野行動の動画をTikTokにシェアすることでアイテムがもらえるキャンペーンなども実施したため、多くのユーザーが荒野行動をプレイしたと考えられます。
自社広報・採用活動
最後に自社の広報や採用活動として、下記の3つの企業を紹介します。
1、三陽工業
2、三和交通株式会社
3、株式会社Suneight
1、三陽工業
@sanyoukougyou 取締役小杉義明の初ダンス。#楽天ポイントダンス #楽天ポイント#おじさん #おじさんダンス #三陽工業株式会社 #毎日tiktok #fyp ♬ 楽天ポイントダンス - つわぶき
三陽工業はTikTokにおいて動画コンテンツの発信をしている企業の1つで、結果的に新卒採用に繋がりました。
若者が身近に感じているものに会社からアプローチをしたいと考え、アカウントを開設。
企業内の様子やスポーツに取り組んでいる様子などを公開した結果、フォロワー数が5万人と増えています。
コンテンツを投稿し続けた結果、新卒採用のオンライン説明会の参加者は、TikTokを始める前よりも大幅に増加したようです。
2、三和交通株式会社
@sanwakotsu タクシー会社のおじさんがKaraさんのMr TAXIを踊ってみましたが、私も踊れてませんが相方何時も以上にずれていきます。一人づつでもやってみようかなー(笑)#韓国懐メロ#TikTok #三和交通 #踊るおじさん #毎日tiktok #kara #Mr ♬ MR.TAXI - Korean Version - Girls' Generation
三和交通株式会社がTikTokを活用して、自社のブランディングを進めた結果、採用活動にも効果が出たという事例です。
三和交通株式会社は、サラリーマンのおじさんが全力でダンスを踊る動画がトレンドとなり、TikTok内でも話題になりました。
TikTokに投稿した動画によって社内の雰囲気が伝わり、新卒に応募数も増加。
結果的に採用活動費が減少したそうです。
@suneight.ceo #マーケティング #マーケティング初心者 #マーケティング戦略 #社長シリーズ ♬ クラシックメドレー2019 - Pianica Magician
株式会社Suneightは代表取締役である竹内 亢一氏にインタビューをする動画やオフィス内の様子を映した動画などがあり、社内の様子がわかる動画を投稿しています。
社長の経営者としての心構えや、将来起業したい方に向けてのメッセージを発信していることもあり、社長の言葉や考え方に共感した学生からの応募が多くなっています。
TikTokを活用した採用活動は、応募者数が増えるだけではなく、企業と求職者のミスマッチの軽減にも繋がります。
アカウントの作成方法
TikTokアカウントを作る方法としては下記の通りです。
①TikTokをインストールしてアカウントを登録
②TikTokアプリ内にあるマイページの右上から、画像赤枠の部分をタップ
③「設定とプライバシー」のページから「アカウント管理」をタップ
④「アカウント管理のページ」から「ビジネスアカウントに切り替える」をタップ
⑤ビジネス利用の案内ページが出てくるので。「次へ」をたっぷ
⑥「カテゴリーを選択する」ページが出てきたら、近しいカテゴリーを選んで「次へ」をタップしたら完了
TikTokはApp storeからでもGooglePlayストアからでもダウンロードできます。
プロアカウントの切り替えに関しても、アカウントの種類やカテゴリーを選択するだけなので審査などはありません。
利用する場合は、ビジネスアカウントへの切り替えを最初に行うことをおすすめします。
TikTok運用を成功させる上で知っておきたいポイント3つ
TikTokビジネスアカウントの運用を成功させるポイントとして下記の3つが挙げられます。
1、ターゲットは詳細に決めておく
2、公式感のない投稿を心がける
3、できるだけ毎日投稿する
TikTokビジネスアカウントは闇雲に運用していても、高い効果は期待できません。
TikTok運用の効果を高めるポイントをおさえた上で、コンテンツを作りましょう。
1、ターゲット設定は詳細に決めておく
TikTokビジネスアカウントを運用する際は、詳細なターゲットを決定しましょう。TikTokは幅広い層のユーザーが視聴するため、自社が求めているユーザーになかなかコンテンツが届きにくいです。
ターゲットを決めて、ターゲットに刺さる動画を作成することで、コンテンツに共感してもらえる可能性が高まります。
結果的に動画に共感したユーザーがいいねやコメントをし、エンゲージメントがアップします。
2、ビジネス色を強く出さないようにする
ビジネスアカウントで作成する動画でも、一般ユーザーの投稿に近いものを投稿しましょう。
TikTokで流行しているエフェクトやハッシュタグ、楽曲などを動画に反映させることで、より多くのユーザーに動画が届く傾向があります。
逆にビジネス感が出てしまうと、TikTokの醍醐味とも言える踊ったりエフェクトに合わせて動いたりするコンテンツとの違和感が発生してしまい、反応がよくありません。
公式間のない投稿を意識して動画制作を進めましょう。
3、独自性のある動画を投稿する
独自性のある動画を投稿することが重要です。TikTokではユーザーが思わず再生したくなるようなコンテンツ作成は必要です。
日常生活の中で自分を表現するコンテンツを動画として配信することで、TikTok上で再生される可能性があります。
一方で、TikTok内のトレンドを参考にしたコンテンツ作りも重要です。そのため、人気の動画を参考にしながら独自性を出していきましょう。
まとめ
TikTokは従来のSNSよりも潜在ニーズにアプローチしやすく、今まで自社では捉えきれなかったユーザーにまでコンテンツを届けることができます。
是非自社でアカウント運用を行う際に、今回の記事をご参考ください。
また、自社でのリソースがない、どんな動画を投稿したら良いかイメージがつかないなど、お困りの際はぜひ株式会社Suneightにお気軽にご相談ください。
※1)【公式】TikTokのビジネス(企業)アカウントとは?概要と作成方法をスクショ付きで解説
※2)TikTokをマーケティングに活用する企業がショートムービーでユーザーの心をつかむためにやっていること
※3)Z世代の就活生の80.2%が、「TikTok」がきっかけで企業に興味を持った経験あり そのうち66.2%は、実際にエントリーも
SuneightのTikTok制作・運用代行
株式会社Suneightでは、採用活動を目的としたTikTok制作・運用代行を行なっています。
貴社の課題にそった施策のご提案から、動画制作、TikTokのデータ分析を元にした新規施策のご提案まで、まるっとお受けいたします。
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