TikTokはショート動画を作成して投稿できるSNSです。
10〜30代の男女からよく利用されていることを踏まえて、企業がTikTokを採用活動として活用しているケースも増えています。
今回はTikTokを活用した採用活動のメリットやデメリット、事例を紹介します。
企業の採用活動でTikTokでの採用活動を検討している企業様は参考にしてみてください。
目次
1-1TikTokとは?
1-2Z世代の就活生約80%が企業のTIkTok動画を見ていた?
2-1メリット
2-2デメリット
4-1三陽工業株式会社
4-2大京警備保障株式会
4-3株式会社BEEM
4-5株式会社iCARE
4-6株式会社Suneight
5まとめ
企業の採用活動にTikTokを活用する理由
TikTokを活用することで、就職活動で企業の情報を集めている学生に自社の情報を届けられます。
TikTokを利用している年齢層としては10〜30代が多く、新卒で就職活動をしている学生、働き盛りの世代への情報発信のプラットフォームとして最適です。
ここからは企業の採用活動にTikTokを活用する理由を紹介します。
TikTokとは?
TikTokとは、中国のIT企業であるByteDance(バイトダンス)が開発したアプリです。ショート動画を撮影・編集・投稿でき、他のユーザーと共有できます。
日本では2017年にリリースされて以降、誰でも簡単に動画を投稿できたり、他の投稿者の動画をランダムで視聴できるなど、アプリの利用のしやすさから、10〜20代を中心に多くの人が利用しています。
2021年にアメリカの調査会社AppAnnieが実施した調査によると、アメリカとイギリスでのTikTokの利用時間がYouTubeを上回ったことが明らかになりました。
Z世代の就活生約80%が企業のTikTok動画を見ていた?
画像引用:Z世代の就活生の80.2%が、「TikTok」がきっかけで企業に興味を持った経験あり そのうち66.2%は、実際にエントリーも
動画マーケティングを支援する株式会社Suneightが実施した、TikTokを利用している23卒の学生100名を対象としたアンケートで下記の結果が明らかになりました。
23卒の学生の81.0%がTikTokで「企業の動画を見た経験がある」と回答しており、そのうち80.2%は企業が投稿している動画がきっかけで「企業に興味を持ったことがある」と回答しています。
画像引用:Z世代の就活生の80.2%が、「TikTok」がきっかけで企業に興味を持った経験あり そのうち66.2%は、実際にエントリーも
上記で「企業に興味を持ったことがある」と回答した学生に対して、 調査を実施したところによると企業に興味を持った後に「実際にエントリーした経験がある」の割合は66.2%となりました。
TikTokを通して、7割近い学生がエントリーしていたことになります。
また、「企業に興味を持ったことがある」と回答した学生に興味を持った理由を聞いたところ、下記のような結果となりました。
企業イメージが掴めたため:58.5%
企業の世界観が掴めたため:41.5%
簡潔に企業の魅力がわかったため:36.9%
短い動画で最後まで視聴できたため:35.4%
働いている様子が動画でわかりやすいため:27.7%
企業の採用情報が載っていたため:18.5%
その他:1.5%
特にない:1.5%
回答結果から、Z世代の求職者はTikTokでも企業の情報収集を行なっていて、コンテンツ(動画)きっかけに企業に興味持っていることがわかりました。
これから就職する世代に対して、求人の応募を促すためには、TikTokでの情報発信も必要だと考えられます。
Z世代の就活生の80.2%が、「TikTok」がきっかけで企業に興味を持った経験あり そのうち66.2%は、実際にエントリーも
おすすめ記事:TikTokで新卒採用はできる?Z世代の約80%の就活生はTikTokから企業に興味を持っていた
採用活動でTikTokを活用するメリット・デメリット
上記調査から、就活生はTikTokで企業が発信している内容に注目しており、応募のエントリーに繋がっていることから、採用活動において重要な役割を果たしていることがわかりました。
ではTikTokを採用活動で活用するメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは採用活動でTikTokを活用するメリットについて解説します。
メリット
TikTokを採用活動で利用する理由として、以下があげられます。
・会社の雰囲気が伝わりやすくなる
・拡散性が高い
・コストがあまりかからない
ここから順番に解説していきます。
会社の雰囲気が伝わりやすくなる
コーポレートサイトは、事業についてや、企業理念など企業の大枠を知ることができますが、実際の会社の雰囲気は伝わりにくいかと思います。
TikTokは、社員のみなさんの人柄や雰囲気、仕事内容など、動画でわかりやすく伝えることができます。
TikTokに投稿されるコンテンツはリズミカルでテンポ感のよい動画が多いので、視聴者の印象にも残りやすくなります。
拡散性が高い
TikTokは他のSNSと異なり、動画がランダムに流れるプラットフォームです。
フォロワーがいなくても動画を閲覧してもらうことができ、いいねやコメントなどのインプレッションが良ければ、拡散されます。
また動画が注目を浴びてバズると、より多くのユーザーが認知してくれるでしょう。
自社が求める新入社員がくるような情報を発信することで、効果的な採用活動につなげられます。
コストがあまりかからない
TikTokは無料で動画の撮影や編集、投稿ができるので、求人媒体に掲載するよりもコストをかけずに採用活動を行うことができます。
さらに、時間をかけずに誰でも簡単に投稿できるので、その他SNSよりも参入障壁が低いでしょう。
時間コストも削減できるところがメリットです。
デメリット
TikTokは拡散性が高く、コストをあまりかけずに自社の情報を届けられます。
就活生に対して、社内や社員の雰囲気を伝えられるため、企業イメージや社風を伝えるにはぴったりです。
一方、デメリットも存在します。
ここからは採用活動においてTikTokを活用するデメリットを紹介します。
炎上の可能性がある
炎上のリスクは踏まえておきましょう。
TIkTokは万人が視聴しているため、ちょっとした発言や行動がきっかけで、炎上してしまう可能性があります。
万が一炎上してしまったときのために、対処法を社内で決めておくようにしましょう。
ユーザーの匿名性が高い
TikTok内で利用するユーザーネームは自由に設定できるため、本名を使用していない方も多いです。
そのため、どんなユーザーが自社のコンテンツを見ているかはわかりません。
FaceBookやLinkedinなどのサイトは本名を開示するため、発信を見ている学生の素性もわかりやすいです。
TikTokを娯楽として利用しているユーザーも多く、本名を無理に開示する必要もありません。
上記からTikTokを活用して情報発信を続けても、学生の個人情報まで収集できる確率は低いです。
良い面ばかり伝わってしまう(仕事の大変さが伝わりにくい)
TikTokで投稿されている企業の動画は、社員同士が和気あいあいとしている動画や、ポップな音楽で踊っている動画が多いため、視聴者からは常に楽しく過ごしているというイメージがついてしまう傾向があり、
具体的な業務や仕事やりがい、大変さが伝わりにくくなります。
入社後、TikTokでの企業イメージと、担当する仕事の大変さにギャップが生じてしまうと、離職に繋がってしまう可能性があるので、業務に関することを発信(先輩社員の声など)する場合はコーポレートサイト等で、
企業の雰囲気を伝える場合はTikTokなど、目的によって媒体を使い分けると良いでしょう。
TikTokで採用活動を成功させるポイント3つ
TikTokを活用して採用活動を成功させるポイントは、以下の3つです。
ユーザーが求めるコンテンツを知る
会社からの理解と協力を得る
ビジネス色が強すぎる動画を投稿しない
TikTokにむやみやたらと動画を投稿しても、採用活動に対する効果は期待できません。
ユーザーに情報を適切に伝えるためにも、ポイントを踏まえた上で発信活動を進める必要があります。
ここからはTikTokで採用活動を成功させるポイントを3つ紹介します。
ユーザーが求めるコンテンツを知る
TikTokで就活生に動画を届けるためには、就活生が求めるコンテンツを知る必要があります。
TikTok上で発信している企業や、アプリ内の「トレンド」を参考にすることで、ユーザーが好きな動画の傾向が分かります。
自社の情報を発信する前に、ユーザーの需要(どんな動画が好まれているのか)をリサーチして、コンテンツを制作しましょう。
会社からの理解と協力を得る
業務時間内で、TikTokの動画撮影・編集を進めたり、他部署の方が動画に出演することも考えると、会社からの理解と協力があると、アカウント運用をスムーズに進められるでしょう。
TikTokの運用を始める前に、運用目的とゴール、作業時間(業務時間内でどのくらいの時間を使うのか)、撮影する時間帯、他部署の方への出演依頼のフロー、運用ルールなど情報共有をして、会社として運営していくことを社内にアピールすることも大切です。
また、アカウント運用の経過や、結果も月次で情報開示することで、会社・部署への安心材料となり、更なる協力を得られたり、継続がしやすくなると考えられます。
自社で運用するとなると、ノウハウが蓄積されていくので、知見の共有として社内セミナーを開催したり、定期的に情報共有することをおすすめします。
ビジネス色が強すぎる動画を投稿しない
TikTokは個人の投稿が多い中で、企業の採用目的の動画を投稿することは少々ハードルが高いかと思います。
自社の話ばかりしてしまったり、企業のCMのような動画を投稿してしまうと、就活生の心を掴むことが難しくなってしまいます。
そこで、TikTokの雰囲気に合わせたテーマの動画を投稿してみることをおすすめします。
例えば、おすすめフィードで流行っている曲やダンスを活用して、乗っかったような動画にすることで、自社の動画もおすすめフィードで人気になりやすくなります。
上記のように、人気動画の雰囲気に合わせた動画を投稿してみましょう。
おすすめの記事:TikTokビジネスアカウントとは?概要と作り方、活用事例を解説します!
採用活動でのTikTok活用事例6選
TikTokの運用するメリットやデメリット、採用活動を成功するポイントはご理解いただいたかもしれませんが、他の企業がどんなコンテンツを発信しているか、イメージがつきにくいかと思います。
ここからは、採用活動を目的としたTikTokの活用事例を6つご紹介いたします。
他社事例の情報収集としてご参考ください。
三陽工業株式会社
@sanyoukougyou #三陽工業 は今日で42期がおーわり!明日から新しい期に突入です。#おじさんtiktok もシーズン2へ!!お楽しみに!#おじキュン #fypシ #funnyvideos #xpyzbca ♬ オリジナル楽曲 - スクリーンクルー(S'cLeanCrew
三陽工業株式会社は、2021年2月にTikTokの運用を開始して、フォロワー数は40,000人を超えており、TikTokの中でもフォロワーが多いアカウントです。
平均年齢57歳と高年齢な社員が多いですが、曲に合わせて踊ったりスポーツに挑戦したりする動画を投稿したことによって、フォロワーが増加しました。
「TikTokで踊っている中高年社員」というブランディングで、暗いイメージから明るいイメージに変化したようで、「ここで働きたい」と感じる人が増えて採用にもつながったとのことです。
大京警備保障株式
@dkykeibi_tokyo クラウドファンディング是非ご支援ください!他にも色んなリターンをご用意しております!詳細はチャンネルページのURLをご覧ください!#クラウドファンディング #大京警備保障 ♬ オリジナル楽曲 - DaikyoSecurityCompany/大京警備保障
社員の平均年齢が50代でありながら、TikTokを活用してアカウント開設からわずか1年でフ9万7,000人以上のフォロワーを獲得しました。
TikTokを見て大京警備保障株式会社に興味を持ち、12名の方から応募があり、そのうち1名は採用が確定したそうです。
大京警備保障株式会社のTikTokは、面白そう!と思われることを意識して流行のダンスや曲を活用されていたそうです。
警備の仕事に関する動画も、ダンスの動画の雰囲気に合わせて投稿してたこともあり、ユーザーを楽しませるだけではなく、仕事のイメージも伝えられたので、採用に繋がったと考えられます。
株式会社BEEM
@beem_official 皆んなお待たせ!これからBEEMの新オフィスだよ😎👍✨#株式会社BEEM#ベンチャー企業#beemに恋してる#紹介#実況 ♬ オリジナル楽曲 - 株式会社BEEM
株式会社BEEMはInstagram運用やSNSスクール運営を行なっているコンテンツマーケティング企業です。
お昼休みや帰宅風景などの様子を撮影しており、若年層にも刺さるような面白い動画が多いです。
TikTokでトレンドとなっている音楽やエフェクトを採用した動画作りを徹底しており、プラットフォーム上でも注目度が高い企業の1つです。
アロージャパン株式会社(ざっきーとゆってぃ)
@zakkyyutty 1年目のふみが覚醒してる。無線機はこそっと置いてたので本当に気付いてなかったです!#バズりたい会社#ざっきーとゆってぃー ♬ オリジナル楽曲 - #ざっきーとゆってぃー
アロージャパン株式会社では、「ざっきーとゆってぃ」というアカウントを運営しています。
先輩と後輩が仲良く接している様子を動画におさめており、社員同士の楽しそうな会話などの動画が投稿されています。
堅いイメージを変えるため、社員の雰囲気が伝わるような動画をアップロードしており、コメント欄でも「この会社の説明会に行きたい」「就職したい」などの声があがったようです。
株式会社iCARE
@y0uth_k ♬ U.S.A. #2 - DA PUMP
法人向けに健康管理サービスを提供している企業です。
TikTok上で社員を採用していることをアピールする動画をリリース。TikTokが流行する前のタイミングであったため、Twitterに撮影した動画を投稿して募集をしました。
音楽に合わせて「採用しています」とメッセージをアピールしながら踊ることで、「この企業おもしろそう」という就活生からの注目を集めます。
「とりあえずやってみよう」の精神でTikTokの利用を始めた採用担当者ですが、結果的に6人の応募者の中から1人はTikTokからの採用でした。
株式会社iCAREがTikTok採用で成功した理由としては、Twitterなどの他のSNSと連携して情報発信して、さらに拡散が広がったことがきっかけと考えられます。
株式会社Suneight
@suneight.ceo #バズった動画 #遅刻の言い訳 #寝坊 #中卒社長 #社長 ♬ クラシックメドレー2019 - Pianica Magician
株式会社SuneightはTikTokを活用して採用活動を進めています。
株式会社Suneightは動画マーケティングで、企業の集客をサポートしています。
TikTokでは、代表の仕事・経営に対する価値観や就活生に向けたメッセージを投稿しています。
社長の理念を発信していることで、共感した学生からの注目を集めており、企業が求める人材の採用にもつながっています。
まとめ
今回は、TikTokを活用した採用活動について解説しました。
採用活動においてTIkTokを活用することでコストをおさえて、さまざまなユーザーに情報を届けられます。
TikTokを活用し、採用活動を進める企業も増えており、他社のアカウントや事例を参考に進めましょう。
採用活動を進めたい企業様はTikTokの発信活動を進めてみてはいかがでしょうか?
※1)Z世代の就活生の80.2%が、「TikTok」がきっかけで企業に興味を持った経験あり そのうち66.2%は、実際にエントリーも
SuneightのTikTok制作・運用代行
株式会社Suneightでは、採用活動を目的としたTikTok制作・運用代行を行なっています。
貴社の課題にそった施策のご提案から、動画制作、TikTokのデータ分析を元にした新規施策のご提案まで、まるっとお受けいたします。
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