企業の広報や商品やサービスの販促として、TikTokを活用する企業が増えています。TikTokは拡散性が高く、潜在ユーザーに対してアプローチが図れます。
そんな中でTikTokではライブ配信が可能で、さまざまなユーザーとコミュニケーションがとれます。ライブ配信を通して潜在ユーザーとコミュニケーションを取ることができ、マーケティングとしても効果的です。
この記事ではTikTokライブのメリットや活用例について解説します。
TikTokライブ配信とは
TikTokのライブ配信機能は条件を満たしているユーザーであれば利用できます。ライブ配信内で企業の情報を伝えられたり、収益化も可能だったりなど、受ける恩恵が多いです。
ここからはTikTokライブ配信の始め方や投げ銭の機能について解説します。
TikTokライブの始め方
「Instagramの投稿がきっかけで購入したことがありますか」という質問に対して、以下のような回答が得られました。TikTokライブの始め方は下記の通りです。
・画面下部にある「+」ボタンをタップ
・画面下部をスライドして「LIVE」に合わせる
・「LIVEを開始」をタップするとライブ配信が始まる
ライブ配信を始める前の画面で、加工を導入できます。自分の顔を綺麗に見せたりフィルタをかけたりすることで、自分のスタイルで配信が可能です。
TikTokライブでは投げ銭による収益化が可能
TikTokライブではギフティング機能(TikTok LIVE Gifting)が導入されており、ライブ配信をしているユーザーに投げ銭できます。TikTok LIVE Giftingの流れは下記の通りです。
・TikTok内で利用できるコインを購入する
・コインを利用してライブ内で使えるギフトを購入する
・ライブ配信で配信者にギフトを贈る
・受け取ったギフトを配信者が換金する
日本におけるギフトは1コインから最大34,599コインで送金できます。1コインはおおよそ2円程度で、一度に最大30,400円分のコインが購入できます。
配信者側は報酬を受け取るための「銀行口座」と「PayPalのアカウント」が必要です。配信者が受け取ったギフトは「ダイヤモンド」の数値に変換されて、数値に応じた支払い金額が決定されます。
注意点として20歳未満の方はギフトを受け取ることも送ることもできません。そのため、ギフティング機能を利用するのは20歳以上のユーザーに限定されます。
20代男性の14%が投げ銭の経験あり
株式会社SheepDogが実施したアンケートによると、TikTok LIVEにおける投げ銭の経験は下記の通りです。・20代男性:14%
・20代女性:7%
・30代男性:8%
・30代女性:6%
一番高い割合で20代男性は14%となっており、ギフティング機能は広まっています。
TikTokでライブ配信するための条件
TikTokのライブ配信をするためにはTikTokが設けた条件をクリアしなければいけません。そこまでライブ配信のハードルは高くないため、ライブ配信を始めるのが難しいわけではありません。
ここからはTikTokライブを始めるための条件を紹介します。
16歳以上であること
まずは16歳以上であることです。TikTokではバーチャルアイテムポリシーを公開しており、16歳未満はライブ配信ができないように制限しています。そのため、中学生などはライブ配信ができません。
TikTok公式が設定した基準をクリアしていること
2つ目はTikTokが定める基準をクリアしていることです。TikTokが定める基準は公開されていません。しかし、フォロワー数やコンテンツの質によって判断されると言われています。TikTokのガイドラインに違反せずに動画投稿を続けていれば、ライブ配信ができるようになる可能性は高いです。
TikTokライブのメリット
TikTokライブを始めるハードルはそこまで高くありません。そのため、これからTikTokアカウントを作り、運用を始めたい企業さまでも参入できます。では企業がTikTokを使ってライブ配信をするメリットはなんなのでしょうか。
ここからはTikTokライブのメリットを紹介します。
新規の顧客獲得につながる
TikTokのライブ配信を実施することで新規の顧客獲得につながります。TikTokのライブ配信は普通の投稿と同じようにおすすめ欄に表示されます。そのため自分をフォローしていないユーザに対してもアプローチすることができ、面白いライブ配信を実施していたらそのままフォロワーになってくれる可能性も大です。
TikTokのプロフィールにURLを掲載可能なので、自社サイトやECサイトに誘導することも可能です。
コアなフォロワーの獲得につながる
ライブ配信でコミュニケーションをとり、フォロワーになってくれた方はコアなフォロワーになってくれる確率が高いです。コミュニケーションの質によっては、ライブ配信をきっかけに企業に関心を持ってくれて様々な情報をキャッチしてくれるようになります。
また、ライブ配信では伝えられなかった情報をサイトへ誘導して補完できるため、ユーザーに対してワクワクするような情報が伝えられます。
顧客とのコミュニケーションができる
TikTokライブでは配信を通して視聴者とコミュニケーションがとれます。企業の中の人が実際に顧客の声をきく機会はなかなかありません。TikTok配信を通して顧客のリアルな反応を見ることができ、マーケティングに活かせる情報が得られます。
例えば、新しい商品やサービスを展開した際に消費者に感想を聞いてみたり、新しい告知があった場合にライブ配信での情報を公開したりなど、参考になる情報が得られるケースが多いです。
公式サイトやECサイトに直接誘導できるため、商品やサービスの販促をしたい企業さまにおすすめです。
企業のTikTokの活用例
TikTokを通して新規顧客の獲得やコアなフォロワーの獲得ができます。ライブ配信で得られる恩恵は多く、リアルタイムで顧客とコミュニケーションがとれるため、マーケティングに効果的です。しかし、実際の企業がどのように活用しているのかも気になりますよね。
ここからは企業のTikTokの活用例を紹介します。
吉本興業株式会社
吉本興業株式会社は2020年9月5日から1週間、所属している人気芸人16名で毎日日替わりでライブ配信を実施する「よしもとTikTok LIVE」を開催しました。
知名度の高い芸人の方々が日替わりでTikTokライブで漫才ライブを配信。
コメント欄も盛り上がり、視聴者の満足度も高かった様子がうかがえます。
SEKAI NO OWARI
TikTokをうまく使っているアーティストとして「SEKAI NO OWARI」が挙げられます。ライブ配信を活用した施策として、新曲が出たタイミングでライブパフォーマンスを披露します。例えば、2022年2月20日にはキャンペーンとしてTikTokLiveを実施。他にもハッシュタグチャレンジやオリジナルエフェクトのリリースを発表しました。
ライブ配信だけではなく、TikTokの様々な機能を使った上でキャンペーンを展開しているため、「SEKAI NO OWARI」は企業としても参考にしたいアーティストの1つです。
Billboard JAPAN
Billboard JAPANは2020年6月にTikTokのライブ機能を使い、「Billboard JAPAN|TikTok Special Live Streaming #MusicCrossAid」を開催しました。日本を代表する音楽チャートのBillboard JAPANがTikTokとタッグを組んでライブ企画を実施。出演者に豪華なアーティストを揃えました。
新型コロナウイルスの影響を受けて、音楽ライブの形が変わってきたことからTikTokを通したライブを実施。
4時間半のライブが行われ、285,000人が視聴する結果となりました。
集英社
集英社が開催した「ジャンプフェスタ2021 ONLINE」の前夜祭として「ジャンプフェスタ2021 ONLINE 前夜祭」を開催しました。「ジャンプフェスタ2021 ONLINE 前夜祭」ではお笑い芸人の方や声優の方などをゲストに迎え入れて、座談会形式で生配信。
本イベントが盛り上がるような前夜祭になったため、大きな盛り上がりとなりました。
まとめ
今回はTikTokにおけるライブ配信について解説しました。TikTokのライブ配信では潜在ユーザーをファンにできたり、コアなファンがついたりなど、企業としてもメリットが多いです。ライブ配信で受けられるメリットはTikTokを投稿し続けるだけでは得られるものではありません。ライブ配信独自のメリットがあるため、企業としても検討しましょう。
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