現在、全世界で大流行しているショートムービープラットフォームの「TikTok」ですが、クリエイティブやマーケティングに関わっている方にとってはTikTokは欠かせないプラットフォームとなっています。
TikTokは、2021年12月に「日経トレンディ2021年12月号」で発表された「2021年ヒット商品ベスト30」で1位を獲得した「TikTok売れ」というキーワードがありますが、「聞いたことがあるけどよくわからない」という方も少なくないと思います。
この記事ではその「TikTok売れ」について詳しくご紹介していきます。
目次
- TikTok売れとは?
- meme(ミーム)とは?
- TikTok売れの理由
- └TikTok売れの理由①|TikTokユーザーに刺さる「火付け役コンテンツ」
- └TikTok売れの理由②|エンターテイメント性
- └TikTok売れの理由③|Z世代の影響力
- └TikTok売れの理由④|他のSNSとの連携
- TikTok売れするポイント
- └TikTok売れするポイント①|ターゲットを絞る
- └TikTok売れするポイント②|インフルエンサーの起用
- └TikTok売れするポイント③|運用代行
- └TikTok売れするポイント④|誰もが真似したくなるコンテンツ作り
- TikTok売れの成功事例
- └成功事例①|地球グミ
- └成功事例②|大塚製薬の炭酸飲料「ファイブミニ」
- └成功事例③|リップモンスター
- └成功事例④|中公文庫「残像に口紅を」
- TikTok売れとは?TikTok売れのポイントや成功事例|まとめ
TikTok売れとは?
TikTok売れとはTikTokを通して爆発的に商品が売れることをいいます。
2022年の現在では、低価格であるお菓子や飲み物、高価格帯商品である高級車や電化製品までTikTok売れによってとても売れています。1度TikTok売れをすると街中からその商品が売り切れになってしまい、入荷予定が半年後になるということも起こります。
ひと昔前のTikTokは若い方がダンスをしたり、歌ったりしていましたが、今ではダンスや歌ったりするだけのアプリではありません。
meme(ミーム)とは?
TikTok売れにはmeme(ミーム)というキーワードです。
日本ではあまりmemeというキーワードは聞きませんが、世界では「模倣」という意味で広く利用されているそうです。日本では、ネット上でユーザーがアレンジとマネを繰り返し重ねて楽しみながら広がっていくコンテンツのことをmemeといいます。
memeがTikTok内で増加することで、商品の知名度が上がりTikTok売れという現象が起きます。
TikTok売れの理由
SNSでバズるために投稿された動画が個人や企業に利益をもたらすということは近年さまざまなSNSで見られます。
TikTokでもその傾向はありますが、なぜTikTok売れになるのでしょうか。その理由について詳しくご紹介します。
TikTok売れの理由①|TikTokユーザーに刺さる「火付け役コンテンツ」
TikTok売れとなる1つ目の理由としては、TikTokユーザーに刺さる火付け役コンテンツがあります。
それを見て面白いと感じたクリエーターがマネをしたり、アレンジを加えてみたりすることでコンテンツはさらに拡散されていき、より多くユーザーに視聴されるようになります。
TikTok売れの理由②|エンターテイメント性
TikTok売れとなる2つ目の理由は、TikTokで投稿されている動画はコンテンツの幅が広くエンターテイメント性があるからです。
少し前のTikTokはおもしろ動画やあるあるネタ・ダンス動画・歌ってみた動画などが主なコンテンツとなっていましたが、現代ではノウハウご紹介動画・住宅や車のご紹介・美容医療情報・日常系の動画などの投稿されており、動画の幅が広がっています。
コンテンツが広がっていくことで視聴者の幅も広がり、TikTokでご紹介された商品が売れるといったケースが増えています。
TikTok売れの理由③|Z世代の影響力
TikTok売れとなる3つ目の理由は、Z世代の影響力です。Z世代とは1990年代後半から2012年頃に生まれた人をいいます。
影響力のあるインフルエンサーはZ世帯が多く、それに対してTikTokの利用しているユーザーもZ世代が多いため知名度のあるZ世代のインフルエンサーが動画を投稿したときにはすぐに広がっていきます。
TikTok売れの理由④|他のSNSとの連携
TikTokは売れとなる4つ目の理由は、他のSNSと連携できることです。
TikTokには他のSNSと連携できる機能があり、TikTokの投稿と合わせて活用することで知名度アップに繋がります。主にTikTokを活用したマーケティングでは、資産性が最も高いと言われているInstagramとの連携がおすすめです。
TikTok売れするポイント
TikTok売れするにはどんなポイントがあるのでしょうか。
TikTok売れするためのポイントを4つご紹介します。
TikTok売れするポイント①|ターゲットを絞る
TikTok売れを生み出すにはターゲットを絞ることがとても重要になってきます。
TikTokは拡散されやすくたくさんの方に情報を届けることができるため、商品の購買までを計画しながらターゲットを絞っていき明確にしましょう。
ご紹介する商品やサービスのターゲットを明確に定めてから動画に反映させるようにしましょう。
TikTok売れするポイント②|インフルエンサーの起用
人気のインフルエンサーを起用するようにしましょう。
過去のTikTok売れの事例を見ると人気インフルエンサーの発信力の影響が大きいことが分かります。
人気のインフルエンサーを起用することで、
・クオリティの高い動画コンテンツが発信できる
・多くの人に商品について拡散できる
というメリットがあります。
インフルエンサーを選定するときは商品を提供している企業のブランドや商品のイメージに合ったインフルエンサーを起用しましょう。
TikTok売れするポイント③|運用代行
TikTok売れを引き起こすためには、TikTokの運用を代わりに運用してくれる運用代行を使うのも便利です。
TikTokの操作やマーケティングなどについて知見がない場合は、運用代行に1度問い合わせしてみましょう。
TikTok売れするポイント④|誰もが真似したくなるコンテンツ作り
動画を見たときに見たユーザーが
「自分も撮影したい!」
「自分もやってみたい!」
とマネしてみたくなるようなコンテンツを作るようにしましょう。
自分もやってみたいと思ってもらうためには、誰もが簡単にできるという点が大切なため難しいコンテンツは控えましょう。
TikTok売れの成功事例
ここからはTikTok売れした事例についていくつかご紹介します。
上記でご紹介したポイントと照らし合わせながらご覧ください。
成功事例①|地球グミ
TikTok売れでとても反響のあった「地球グミ」です。
地球を模したグミを食べる、という内容の動画がTikTokで大流行し、10万袋以上も売れて一時的に入手することが困難になりました。
「#地球グミ」というハッシュタグの付けた投稿は5億再生を越えており、TikTok売れの代表的な例です。
この動画の流れとしては
1.地球グミをパッケージごと歯で噛み「パキッ」と音を鳴らして開ける
2.開いた地球グミを食べる
3.食べ終わった後に舌が青くなっているため、舌を見せる
という簡単で誰でも真似しやすい流れとなっていますね。
成功事例②|大塚製薬の炭酸飲料「ファイブミニ」
次にご紹介するTikTok売れした商品は、大塚製薬から販売されている「ファイブミニ」です。
ファイブミニはTikTok売れの影響で売り上げが2倍になりました。
ファイブミニは30代から50代をターゲットとして販売していましたが、TikTokの影響でダイエットや美容に効く商品として若い世代に大ブームを巻き起こしました。
TikTokを通して商品が若い世代のブームとなり、世代を越えた人気な商品になりました。
成功事例③|リップモンスター
次にご紹介するTikTok売れした商品は、化粧品会社のKATE「リップモンスター」です。
TikTokと連携しオリジナルエフェクトと音源が作成されたことによって大人気商品となりました。
販売から約10ヶ月で累計240万本を突破した商品となりました。
成功事例④|中公文庫「残像に口紅を」
最後にごご紹介するTikTok売れした商品は、中公文庫「残像に口紅を」という小説です。
TikTokには小説や映画のあらすじを紹介するインフルエンサーが多くおり、インフルエンサーが紹介した途端に一気に人気を集めます。
この小説は30年前に販売された商品であるため、TikTokは時代を越えて人気が出ることもあります。
TikTok売れとは?TikTok売れのポイントや成功事例|まとめ
この記事ではTikTok売れのポイントや成功事例などについて、ご紹介してきました。
TikTok売れを引き起こすためには様々なポイントがあることがわかりました。この記事を参考にTikTok売れを引き起こしてみてください。
TikTokは、昔に販売された商品でも時代を超えて再度注目されるといった事例もあるため、TikTokでの商品販売は大きな可能性を感じさせてくれますね。