TikTokには「モデレーター」と呼ばれているユーザーがいます。
実はモデレーターはとても重要な役割を持っているのですが、モデレーターになると何ができるのか、どうすればモデレーターになれるのかといった点を理解している人はあまりいません。
そこでこの記事では、TikTokのモデレーターの意味や役割・なり方などについて詳しくご紹介します。
目次
- TikTokのモデレーターとは?
- モデレーターができること・やるべきこと
- モデレーターのなり方とは?
- 【配信者向け】モデレーターの設定方法と解除方法
- 【配信者向け】モデレーターを選ぶときの注意点
- TikTokライブのモデレーターの役割やなり方|まとめ
TikTokのモデレーターとは?
TikTokモデレーターとはTikTokライブで配信者が安心してスムーズにライブを行うようにサポートしてくれる役割のユーザーのことです。
TikTokライブ中に視聴者同士がコメント欄で言い合いになってしまったり、荒らしやスパム行為をしてくるユーザーは中々いなくなりません。
そういったユーザーの行為を事前に止める重要な役割を持っているのがモデレーターです。
ライブ配信者から1度でもTikTokのモデレーターに指名されると、次回以降のライブ配信でもTikTokのモデレーター権限を維持することができます。
また、1度でもモデレーターにブロックやミュートにされてしまうと、次回のライブでもコメントができなかったり、ライブや投稿の全てが見れなくなってしまうため、ライブ配信を視聴するときには最低限のマナーを守るようにしましょう。
モデレーターができること・やるべきこと
TikTokライブにおいて重要な役割をもっているモデレーターですが、実際にどのようなことができるのでしょうか?
モデレーターはユーザーのミュート・ブロックをすることができます。また、ライブ視聴者への声かけを担当すべきだと言えます。
それでは、上記について詳しく解説いたしましょう。
モデレーターができること①|ミュート
モデレーターは、ライブを視聴しているユーザーが不適切なコメントをした際に、そのユーザーをミュートにすることができます。
ミュートにされたユーザーは、そのまま継続してライブを視聴することはできますが、コメントは一切できません。
コメントのミュートはライブ配信者でも可能ですが、配信に集中しているためモデレーターに依頼することが多いようです。
一度ミュートにしたユーザーは、モデレーターがミュート解除しない限り、次回以降のライブでもコメントできなくなります。
モデレーターができること②|ブロック
モデレーターは、悪質な荒しや不適切なコメントをしたユーザーをライブから排除するためにブロックすることができます。
ライブ配信中にコメント欄を荒らすようなユーザーがいると、たとえ配信者が放置していたとしても視聴者同士で言い合いになってしまい、コメント欄が炎上してしまうかもしれません。
ミュートの場合はライブの視聴自体は問題なくできますが、ブロックされたユーザーは配信者のライブや配信者の今までに投稿した全ての動画が見れなくなってしまいます。
モデレーターはブロックを解除することもできますが、配信中にブロックすると強制的に排除されてしまうため、間違って別のユーザーをブロックしてしまわないように気を付けましょう。
モデレーターがやるべきこと|ライブ視聴者への声かけ
配信者に代わって、悪質なユーザーをミュートにしたりブロックすることができるモデレーターですが、モデレーターに選ばれたからには大切な役目を果たさなければなりません。
それは、TikTokライブの視聴者への声かけです。
モデレーターは、ライブ配信する前や配信している間に視聴者へ声をかけることで、ライバーが不快な想いをせずに気持ちよくライブ配信を行える環境を作ることができます。
例えば初見のユーザーが訪れた場合には…
【定期】初見さん、はじめまして! ○○の配信に来てくれてありがとうございます。 コメントやギフトで配信を一緒に盛り上げましょう♪ |
といった声かけをすれば、初見のユーザーが「迎え入れてもらえた!」という気持ちになり、ライブの視聴を継続してくれるかもしれません。
その他にも…
【定期】いつも○○の配信を見てくれてありがとうございます! 誹謗中傷・荒らし・広告・スパムのようなコメントは禁止です。 該当者はミュートにしますので、マナーを守って一緒に楽しみましょう♪ |
などのアナウンスを定期的に行うことで、ライブ配信が荒れてしまうのを防ぐことに繋がります。
もしモデレーターに任命された場合には、積極的に視聴者へ声かけをして、ライブ配信の雰囲気づくり・ルールのアナウンスなどを行いましょう。
モデレーターのなり方とは?
「モデレーターになりたいけど、どうすればなれるの…?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
モデレーターになる方法は主に3つで、ライブ配信者と信頼関係を築き依頼してもらう方法とモデレーター募集に応募する方法、求人広告から応募する方法があります。
このように、モデレーターになりたいからといって誰でも簡単になれるものではありません。
また、好きなライブ配信者のモデレーターになるため、まだ十分な関係性が築けていないにも関わらずライブ配信者にDMをして無理にコンタクトを取ろうとする行為は、ライブ配信者が警戒してしまうため注意してください。
それではここから、モデレーターのなり方について詳しくご紹介します。
モデレーターのなり方①|ライブ配信者と信頼関係を築く
モデレーターになるためには、ライブ配信者から指名されなければなりません。
しかし、ライブ配信者からモデレーターに指名してもらうためには信頼関係を築く必要があり、特定の配信者のモデレーターを目指すためには、以下の方法が有効的でしょう。
・TikTokライブに高い頻度で参加する
・TikTokライブで積極的にコメントする
・配信者にモデレーターになりたいという意思を伝える
・配信者の投稿した動画にも印象の良いコメントを残す
などの方法を実践して、ライブ配信者と信頼関係を築いていきましょう。
ただ、上記に書いた内容はあくまでも一例で全ての場合に当てはまるわけではありません。
最も大切なのは「ライブ配信者を応援する気持ち」なので、その気持ちが伝われば自然と信頼関係を築いていくことができるでしょう。
モデレーターのなり方②|モデレーター募集に応募する
ライブ配信者にとってモデレーターは必要不可欠な存在です。
配信を始めて間もない頃は当然モデレーターが決まっていませんし、フォロワーが増えるにつれてモデレーターを増やしていくケース、定期的にモデレーターを入れ替えるケースなども存在します。
このような場合は、ライブ配信者のX(旧Twitter)やInstagramを通してモデレーターを募集していることが多いので、気になる配信者のアカウントはチェックしておきましょう。
応募条件に多いのは以下の内容です。
・配信時間に活動できる人
・定期コメントを流せる人
・配信の切り抜きを作ってくれる人
・コメントを盛り上げてくれる人
条件に合って情熱が伝われば、時間をかけて信頼関係を築いていくよりも早くモデレーターになれるかもしれませんよ。
モデレーターのなり方③|求人広告に応募する
給料が発生する仕事としてモデレーターを引き受けたい場合には、求人広告を探してみましょう。
ただ、TikTokモデレーターの求人はめったにないので、こまめにチェックしておく必要があります。
この場合のモデレーターの仕事内容は、
・動画内容の安全性確認
・年齢制限の必要性確認
・コメントの適正確認
といったもので、ライブ配信だけではなく全ての動画をチェックする役割も担っています。
モデレーターになるためには「大学卒業以上」「半年以上の社会人経験」「基本的なPC操作ができる」といった資格が必要ですがその他にも、
・社会問題や時事に興味がある
・ネイティブレベルの日本語
・ショートビデオをよく視聴している
・英語に抵抗がない
などがモデレーターに望ましいと言われているため、仕事としてモデレーターをしたい方は英語を勉強しておくと有利になるかもしれません。
【配信者向け】モデレーターの設定方法と解除方法
ここからは配信者の方に向けて、モデレーターの設定方法と解除方法をそれぞれ詳しくご紹介します。
モデレーターの設定・解除はライブ配信者のみが行える作業なので、他のユーザーに依頼することはできません。
モデレーターの設定方法
1、まずモデレーターにしたいユーザーとコンタクトを取り、相談をする 2、モデレーターが決定したら、そのユーザーのプロフィールをタップ 3、「管理」を選択し、「モデレーターに追加」をタップ 4、モデレーター設定完了 |
モデレーターに指定されたユーザーは次回以降のライブ配信でも設定が維持されます。
また、ライブ配信中だけでなく、ライブ配信をしていない時でもいつでも設定することが可能です。
モデレーターの解除方法
1、設定を開く 2、モデレーターをタップ 3、モデレーターリストから解除したいユーザーを削除する |
上記のやり方でモデレーターを解除することができます。
こちらもモデレーターを設定するときと同じで、モデレーター自身で勝手に解除することはできません。
もしモデレーターをやめたいと思っている方は、まずは一度ライブ配信者に相談してみてください。
【配信者向け】モデレーターを選ぶときの注意点
ライブ配信者であれば自由にモデレーターを設定することができますが、簡単にモデレーターを選んではいけません。
最後に、モデレーターを選ぶときに注意すべきことをご紹介します。
①モデレーターの人数に注意
モデレーターに人数制限はありませんが、何人もモデレーターがいる場合には注意が必要です。
複数のモデレーターがいると誰が何をするべきなのかわからなくなってしまい、モデレーター同士のすれ違いやトラブルの原因になってしまうかもしれません。
ライブ配信を円滑に進めたい場合にはモデレーターを必要最小限の人数にし、1人ひとりに個別の役割を振ることをおすすめします。
②悪意のあるモデレーターに注意
モデレーターになりたい!という人のほとんどが善意のユーザーですが、中には悪意のあるユーザーがいるのも事実です。
悪意のあるユーザーがモデレーターになってしまうと、無作為にブロック・ミュートをしてモデレーターの役割を果たしてくれなくなるため、慎重に選定する必要があります。
また、モデレーターを無償で引き受けてくれるユーザーもいますが、頻繁にライブ配信を行う配信者のモデレーターを引き受けるのは大変な作業のため、業務内容や報酬についてはモデレーターときちんと話し合い、お互いが納得するようにしましょう。
TikTokライブのモデレーターの役割やなり方|まとめ
この記事では、TikTokライブのモデレーターの役割やなり方・設定方法などについて詳しくご紹介しました。
有名であればあるほどコメントは多くなり、視聴者同士のトラブルや不適切なコメントが出てきてしまうため、TikTokライブにはモデレーターが欠かせないということがお分かりいただけたでしょうか?
また、不適切なコメントは自分や企業のイメージダウンにも繋がってしまうため注意が必要です。
モデレーターをしっかりと選びライブ配信を円滑に進めていきながら、ライブ配信を盛り上げていきましょう。