若者を中心に世界中で大人気のTikTokは、おもしろ系からライフハック系まで幅広いジャンルのショート動画を楽しむことができるSNSです。
さまざまな動画が投稿されているなかで、求人募集に関する内容の動画を投稿する企業も増えていますが、最近ではTikTokの新しい求人サービス「TikTok Resumes」も話題となっているのをご存知でしょうか？
ここではTikTok Resumesの特徴や使い方・メリットをご紹介するとともに、企業側が採用活動の一環としてTikTokを導入するメリットなどについて解説していきます。
目次
TikTokの新しい求人サービスTikTok Resumesとは？
すでに企業の採用活動としても利用されているTikTokですが、今後は求職者が求人に応募する際に活用するケースも増えていくかもしれません。
その理由としては、TikTokが新しく「TikTok Resumes」という求人サービスを始めることを発表し、30社以上の企業と提携しながらテスト運用を進めているからです。
ではこのTikTok Resumesという求人サービスが、どのようなものなのかという点について解説していきます。
TikTok Resumesの特徴や使い方とは？
TikTok Resumes上では提携企業の求人情報が公開されており、気になる求人を見つけたユーザーは履歴書の代わりとして自分のアカウントにポストした履歴動画のリンクをシェアして応募します。
履歴動画にハッシュタグ「#TikTokResumes」を付けて投稿することで企業側からスカウトが来る可能性もあり、テスト運用を経て使い方の幅は今後さらに広がっていくでしょう。
また企業の採用担当者が履歴動画を確認できるように、履歴動画のポストやアカウントには鍵を付けずパブリック公開にしておく必要があります。
TikTok Resumesは2021年7月1日〜7月31日までの期間限定でアメリカでのテスト運用が開始され、現在はまだ日本への導入は決まっていませんが結果次第では日本でも導入される日がくるかもしれません。
履歴書ではなく履歴動画を利用するメリットは？
履歴書ではなく履歴動画を利用するメリットとしては、履歴書の形式的な文章よりも効果的に自身のスキルやキャリアをアピールできる点が挙げられます。
また実際に話しながら(動きながら)動画を撮影することになるため、書面よりも性格や人柄といった部分を見極めやすい点もメリットといえるでしょう。
さらにTikTok Resumesとしての投稿以外にも、普段の仕事や作品などを投稿しておけば、企業の目に留まって採用の話がくる可能性も考えられます。
他にもテスト運用段階ではShopifyやTargetなど有名企業が参加していたこともあり、今後日本で導入された際にTikTok経由で大手企業の採用をもらえることもあるかもしれません。
TikTokはZ世代を中心とした求人募集に効果が期待できる
TikTokは10〜20代のZ世代を中心にたくさんの人が利用しているSNSとなっており、新卒など若手人材の求人を募集したいと考えている企業にとっては導入すべきツールといえます。
これまで対面形式での採用活動が一般的でしたが、新型コロナウイルスが流行したこともあり今後は今の時代に合わせた採用活動に対応していく必要があるでしょう。
そこでここからは、企業側が求人募集にTikTokを導入したほうがいい理由やメリットについてご紹介していきます。
企業側はすでにTikTokを求人募集ツールとして活用している
具体的な企業の導入事例については後ほどご紹介していきますが、企業によってはすでにTikTokを求人募集ツールとして活用しているところも多いです。
【TikTokを採用活動に利用している企業】
・ロート製薬
・SELECTSHOP TRUST(アパレルショップ)
・大京警備保障株式会社
・株式会社三和交通
・ざっきーとゆってぃー(広告代理店)
Z世代はこれまでとは異なる仕事観を持っているといわれており、競争や収入などはそれほど重要視しておらず自己表現・社会貢献・職場環境などに重きを置いています。
TikTokでは動画を通じて企業が行なっている事業や職場の雰囲気などを分かりやすく伝えることができるため、Z世代など若手人材を採用したいのであれば企業は積極的に導入するべきでしょう。
TikTokを求人募集ツールとして取り入れるメリットは？
実際にTikTokを求人募集ツールとして取り入れるメリットとしては、主に以下のようなものが挙げられます。
・無料で利用できるため採用コストが不要
・動画でアピールできるため画像や文章よりも伝わりやすい
・会社の雰囲気が分かりやすく社風にマッチした人材からの応募が来やすい
・バズれば求職者だけでなく多くの人に自社を認知してもらえる
・まだ導入企業が少なく競合他社に差を付けられる
せっかく採用しても実際に働き始めてから合わないと感じて辞められてしまうのはもったいないため、TikTokを導入して効率良く自社とマッチした人材を見つけましょう。
バズれば採用コストを抑えて人員増加が図れる
TikTokは、すでに用意されているテンプレートを使って誰でも簡単に動画投稿を行なえるため、導入や投稿作業に手間がかかることもありません。
アプリ自体も無料でインストールすることができるため導入から動画投稿、そして採用までの時間的・金銭的コストを抑えられます。
さらにTwitterやInstagramといったSNSと比べても拡散力が高く、バズればかなりのユーザーに閲覧してもらうことができ、効率良く求人の応募につなげられるでしょう。
TikTokで求人募集を行なっている企業事例を紹介
TikTokを使って求人募集をかければ企業にとってさまざまなメリットがあることが分かりましたが、ここからは実際にTikTokで求人募集を行なっている企業事例を紹介していきます。
これまでコストをかけてさまざまな媒体に求人を出してきたという企業も、以下の企業事例を参考にしてTikTokを活用した求人募集を行なってみてはいかがでしょうか？
事例①ロート製薬
1つ目の事例は1899年に創業した医薬品・スキンケア製品を取り扱う大手企業「ロート製薬」の事例で、公式TikTokアカウントを活用して新卒採用に関する動画を投稿しています。
普段から社内の雰囲気や社員の人柄が伝わるような投稿も多く、求職者にとっては入社後の環境をイメージしやすく効果的な採用活動になっているようです。
これまで文章や写真で伝えきれなかった部分でもTikTokのショート動画を使えば、企業と求職者の間のミスマッチを減らして良い人材を募ることができるのではないでしょうか。
事例②SELECTSHOP TRUST
続いての事例は広島に店舗を構える「SELECTSHOP TRUST」というアパレルショップの事例で、こちらはアルバイトの求人募集動画を投稿しています。
アルバイト採用に関する動画を投稿した際に、TikTokユーザーから求人情報の詳細を知りたいというコメントが相次ぎ、TikTokを使った採用活動の有用性を確認できる事例といえるでしょう。
実際にWantedlyを解約してTikTokのみでの求人募集をかけたところ、1回の募集に対して240件ほどの応募が来たそうです。
SELECTSHOP TRUSTの公式TikTokアカウントはこちら
事例③大京警備保障株式会社
東京都新宿区に本社を構える警備会社「大京警備保障株式会社」は、TikTokでの知名度も高く投稿を見たことがある方もいるのではないでしょうか？
主に社長や部長などの管理職メンバーがTikTokのトレンドにチャレンジするという内容の動画を投稿しており、2023年1月時点ではフォロワー数約290万人を突破しました。
TikTokを導入する以前は採用コストに数百万円かかっていたそうですが、現在では入社を希望するユーザーからの連絡が絶えず採用コストをかけないで求人募集をかけることに成功しています。
TikTokの新しい求人サービスと採用活動の企業導入事例まとめ
TikTokの新しい求人サービス「TikTok Resumes」は求職者がTikTokを使って履歴書の代わりに履歴動画をポストし、TikTok Resumes上にある企業の求人情報のなかから気になるところがあれば、その企業に対し履歴動画のリンクをシェアできるというサービスです。
従来の履歴書と違って、動画として体や声を使って効果的に自分をアピールできるという点が大きなメリットといえるでしょう。
現段階ではまだ日本に導入されていませんが、今後導入されることを想定して企業側はTikTokを使った採用活動に力を入れておいたほうが良いかもしれません。
サンエイトでは、現役のプロが教える実践型映像塾「Megras」を運営しており、採用活動にも活かせる動画編集スキルを身につけることができます。
16コマの集中学習カリキュラムとなっているため、お仕事をしながらでも無理なく実践で使えるスキルを習得することが可能です。
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