インターネットやスマホの普及に伴って、今では当たり前に使われるようになったSNSですが、一般の方に限らず芸能人や企業もSNSを使った情報発信を行なっています。
企業に関しては自社の商品やサービスをアピールするためにSNSを活用することもありますが、それだけでなく新卒採用など採用活動にSNSを導入するケースも多いです。
そこでこの記事ではSNSごとの特徴や採用活動における活用方法に加えて、実際にSNSを使った新卒採用の成功事例などについてご紹介していきます。
目次
新卒採用活動に用いられるSNS採用とは？
SNSを使って新卒採用などの採用活動を行なうことを「SNS採用(ソーシャルリクルーティング)」と呼び、近年ではTikTokやTwitterなどを用いてSNS採用を行なう企業が増えています。
SNSに自社の求人情報を掲載することや、有望な人材に対してスカウトを送るといったことだけでなく、ブランディング・認知度向上などを目的に活用するケースも多いです。
では新卒採用にSNSを活用することで期待できる効果やメリットには、どういったことが挙げられるのでしょうか？
新卒採用にSNSを活用するメリット
近年では大手企業だけでなくベンチャー企業なども積極的にSNSを活用した新卒採用を行なっていますが、具体的にどういったメリットがあるのか気になるところです。
SNSを使って新卒採用を行なうメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。
・潜在層のユーザーにもアプローチできる
・拡散されることで多くの求職者に情報を見てもらえる
・リアルな会社の魅力や情報を発信できる
・コストを抑えて採用活動を行える
従来の新卒採用ではもともと自社に興味を持っている人や、会社説明会に参加した人にしかアプローチできません。
しかしSNSを活用すればまだ自社の魅力を知らない層や、業界にそれほど興味を持っていない層にもアプローチすることができます。
またSNS特有の拡散力の高さを活かして新卒採用を行なえば、より多くの方に自社の魅力や情報を伝えることができるでしょう。
さらに求人サイトや人材紹介といったサービスを利用する場合はコストがかかりますが、SNS採用であればコストを抑えて新卒採用を行なうことが可能です。
SNSを使った新卒採用活動で期待できる効果とは
SNSを使った新卒採用活動で期待できる効果には、主に以下のようなものがあります。
・自社にマッチした母集団形成
・ブランディングや企業理解度アップ
・企業の認知度アップ
・DMを活用したスカウト活動
・応募者や候補者との連絡ツール
SNS採用と従来の採用活動の異なる点は、SNS採用であれば母集団形成や採用広報など工夫次第でさまざまな効果が期待できる点です。
しかしSNSによってサービスの特徴や利用しているユーザー層が異なるため、どんな効果を得たいのかをはっきりさせたうえで適切なSNSを活用していく必要があります。
そのためどのSNSを使って何を伝えていきたいのかということや、自社が抱えている採用課題は何かということを考えたうえで、SNSの選定や運用方法を決めていきましょう。
サービス別！SNSを使った新卒採用の成功例
SNSを使って新卒採用を行なうメリットや効果についてご紹介してきましたが、ここからは具体的にSNS採用を導入している企業の成功例についてご紹介していきます。
今回は、比較的若い世代の利用率が多い「TikTok・Twitter・Instagram・YouTube」の4つのSNSに分けて成功例を見ていきましょう。
TikTokを使った新卒採用の成功例
TikTokはショート動画を投稿できる点が特徴となっており、ちょっとしたスキマ時間に気軽に楽しめるとして若者を中心に利用されているSNSです。
TikTokを採用活動に導入している企業としては、以下のようなところが挙げられます。
・大京警備保障株式会社
・三陽工業株式会社
・三和交通株式会社
・ロート製薬
・株式会社DYM
・BEEM株式会社 etc…
大京警備保障株式会社の成功例を挙げると、社長や部長などの管理職メンバーがTikTokトレンドに挑戦する内容を投稿し続けバズり300万人近いフォロワーを獲得しました。
そのなかで採用に関する投稿も行なっており、結果としてこれまで数百万円かけていたコストを抑えた採用に成功しています。
三和交通株式会社では50代の部長と係長が、TikTokのトレンドとなっている音源やトレンドを使ってダンスをする動画などを投稿し話題になりました。
高齢化が課題となっているタクシー業界ですが、2021年度の新卒採用では何と40人の採用に至り、SNS採用の有用性を確信する成功例といえるでしょう。
Twitterを使った新卒採用の成功例
Twitterはテキスト主体ですが拡散力が高く、求職者が普段どんなことをつぶやいているかを確認することで、自社とのマッチ度合いを図りやすいSNSです。
Twitterを採用活動に導入している企業としては、以下のようなところが挙げられます。
・株式会社ディー・エヌ・エー
・株式会社ネクステージ
・テレビ東京
・三社電機製作所
・株式会社セルタン etc…
株式会社ディー・エヌ・エーでは、会社の取り組みや在籍している社員紹介などを積極的に発信しており、多角的に自社の魅力を発信することで採用を採っている点がポイントです。
また株式会社ネクステージの新卒採用アカウントではTwitter限定の選考フローを用意している点が特徴で、「即・最終面接」といった企画で求職者の心を掴んでいます。
Instagramを使った新卒採用の成功例
Instagramは写真主体のSNSでビジュアル訴求に長けている点が特徴の1つですが、ストーリーズやリールといった動画機能を使って幅広く活用することが可能です。
Instagramを採用活動に導入している企業としては、以下のようなところが挙げられます。
・三井住友カード株式会社
・株式会社あいホーム
・全研本社株式会社
・株式会社GENOVA
・株式会社Enjin etc…
三井住友カード株式会社では新卒採用アカウントを運用しており、共に働くメンバーをイメージしやすくするために実際の内定者や新卒・中途社員の紹介を中心とした投稿を行なっている点が特徴です。
株式会社あいホームの成功例としては、Instagramを活用してオンライン会社説明会に就活生を100人集め、最終的に8人の内定者を出しています。
YouTubeを使った新卒採用の成功例
YouTubeは動画を使って自社の特徴や魅力を伝えられるのが特徴で、コンテンツ企画・動画制作に手間がかかりますが1度制作すればさまざまな場面で活用することが可能です。
YouTubeを採用活動に導入している企業としては、以下のようなところが挙げられます。
・三朋企業株式会社
・DMMグループ
・水上印刷株式会社
・コネクシオ株式会社
・株式会社MJE etc…
三朋企業株式会社は、内容自体はシンプルな会社案内動画ではあるものの映画さながらのクオリティで、多くの就活生の目に留まりました。
またDMMグループでは現場で働く社員が登壇して仕事内容について解説する動画を投稿しており、実際の仕事の雰囲気や内容をある程度把握したうえで応募してもらえるように工夫しています。
SNSを使った新卒採用を成功させるために押さえておきたいポイント
新卒採用のためにSNS運用を始めたのは良いものの、ただ闇雲に求人情報を掲載するだけでは良い人材を見つけることは難しいでしょう。
上記でご紹介したSNS採用の成功例を参考にするのも1つの方法ですが、効果的にSNS採用を行なっていくためにはいくつかのポイントを押さえておくと良いです。
そこでここからはSNSを使った新卒採用を成功させるために、押さえておきたいポイントについてご紹介していきます。
新卒採用に合ったSNSを利用する
SNSによって利用しているユーザー層に違いがあるため、新卒採用を目的としている場合はできるだけ若い世代のユーザー数が多いSNSを活用するべきです。
10代や20代が多く利用しているSNSとしてはTikTok・Instagram・Twitter・YouTubeなどが挙げられ、特にZ世代にもアプローチしていきたいなら10代の利用率が高いTikTokが向いているでしょう。
中途採用やある程度社会経験を積んだ層を採用したい場合は30〜40代の利用率が多いFacebookを活用するなど、ターゲットに合わせて利用するSNSを選定すると良いです。
▷TikTokの運用代行をやっている会社は？イケてる会社を紹介！
目的を決めたうえでSNSを有効活用した情報発信をする
SNS採用を行なうと言っても明確な目的がなければ、効果的に採用活動を行なっていくことはできません。
明確な目的なくSNSを運用するとブランディングや母集団形成などにおいて、自社が目指している方向性からズレてしまう可能性があります。
SNS採用を始める前にまずはSNSで情報を発信する目的を決め、そのうえでSNSだからこそできる情報発信をしていくことが大切です。
発信するタイミングを意識して継続的な更新を心がける
SNSでは一般の方や芸能人・企業などたくさんのユーザーが日々情報を発信しており、基本的に新しい投稿が上位に表示されます。
そのためあまり更新しないでいると他の投稿に流されてしまい、自社の投稿内容や求人情報がユーザーの目に触れる機会を損失しかねません。
SNS採用を進める際はできるだけ継続的な更新を心がけることや、アクティブユーザーが多い時間帯・曜日などを狙って投稿するといった工夫もポイントの1つです。
▷TikTokでバズる投稿時間とは？おすすめの曜日や分析方法を解説
SNSを使った新卒採用の成功事例と押さえておきたいポイントまとめ
企業がSNSを使って新卒採用などの採用活動を行なうことを「SNS採用(ソーシャルリクルーティング)」といい、主に以下のようなメリットがあります。
・潜在層のユーザーにもアプローチできる
・拡散されることで多くの求職者に情報を見てもらえる
・リアルな会社の魅力や情報を発信できる
・コストを抑えて採用活動を行える
SNSを活用することで採用に限らず自社の認知度アップやブランディングといった効果も期待できるため、より良い人材を採用するために積極的にSNSを活用していきたいところです。
ただしSNSによってサービスの特徴やユーザーの年齢層などに違いがあるため、しっかりとその違いを把握したうえで最適なSNSを選択するようにしてください。
新卒採用を目的としているなら10〜20代のZ世代の利用率が高いTikTokがおすすめですが、なかには企画立案や運用方法が分からないという方もいるのではないでしょうか。
サンエイトでは目標・ターゲットに合わせた企画立案からTikTokアカウントの開設・運用まで幅広くサポートしております。
またTikTokだけではなくTwitter・Instagram・YouTubeなどさまざまなSNS運用実績を活かして、各企業様や各アカウントのニーズに合わせて効果的なコンサルティングをさせていただきます。
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