2022年時点で全世界のユーザー数が約12億人を超える大人気SNSのTikTokが、企業のマーケティングに活用されていることをご存知でしょうか？
「TikTok売れ」という言葉があるように、TikTokを活用して商品・サービスの販促やブランディングを成功させている企業は多くあります。
今回は、TikTokマーケティングを成功させるうえで必要不可欠である「KPI」について解説します。
この記事は以下のような悩みを持つ方に向けた内容になります。
「企業TikTokアカウントを運用し、成果を出したい」
「企業TikTokの運用がうまくいっていないので改善したい」
TikTokマーケティングで成功している企業も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- TikTokを活用したマーケティングにKPIが必須な理由
- KGIとKPIの違いについて解説
- KGIとKPIの設計方法を紹介
- TikTokマーケティングのKPI設計が成功している企業3選
- └TikTokマーケティングで成功している企業①｜アサヒグループ食品
- └TikTokマーケティングで成功している企業②｜AbemaTV
- └TikTokマーケティングで成功している企業③｜KIREIMO（キレイモ）
- TikTokマーケティングにはKPIが必須！｜まとめ
TikTokを活用したマーケティングにKPIが必須な理由
企業によるTikTokマーケティングを成功させたい場合、重要なのが目標達成のための過程であるKPIを設定することです。
KPIとは、Key Performance Indicator(重要業績評価指標)の略称であり、KGIを達成するための「プロセス」です。
KPIもKGIも目標を達成するための指標ですが、KPIは「過程」でありKGIは「最終ゴール」と認識しておきましょう。
もしもゴールまでのプロセスであるKPIが未設定や曖昧な状態だと、目標達成状況が確認できなかったり、試した施策の効果測定ができないなどの恐れがあります。
例えば、自社の商品をTikTokを通して100個販売することを最終ゴールにしたとき、商品に関係ない動画ばかり出したり、せっかく来たコメントに返信をしなかったらどうなるでしょうか。
商品のターゲットではない層に動画が視聴され、コメント返信もないので視聴者がファンになることもなく、商品はなかなか購入されないでしょう。
このように、最終ゴールまでの計画、つまりKPIを考えずに施策を行ってしまうと成果に繋がりにくくなってしまいます。
こういったことを防ぐためにも、TikTokマーケティングの最終ゴールをしっかりと定め、そこまでの過程を「可視化」させるKPI設定は必須でしょう。
もちろんTikTokマーケティングを成功させるコツはKPI以外にもあるので、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
TikTokマーケティングを徹底解説！活用事例や成功の秘訣も
KGIとKPIの違いについて解説
KGI・KPIとは、企業が目標達成のために設定する数値指標のことを指します。
ここではTikTokマーケティングにおけるKGI・KPIを解説するので、それぞれを詳しく見ていきましょう。
KGIとは
KGIとはKey Goal Indicator(重要目標達成指標)の略称であり、「最終目標」を図る指標です。
TikTokマーケティングにおけるKGIとは、
・問い合わせの件数
・売上
・認知拡大
などが当てはまります。
企業としてTikTokを運用するなら、まずはKGIを設定しましょう。
自社の商品やサービスのターゲットを明確にしてペルソナを立て、ターゲットにどのようにコンテンツを届けるかを考えることで、戦略が失敗する確率は大幅に下がります。
KPIとは
先ほどもお伝えしたように、KPIとはKGIを達成するための「プロセス」のことを指します。
目標までの達成過程をはっきりさせるために、KPIは具体的な数値を設定しましょう。
TikTokマーケティングにおけるKPIとは、「フォロワー数」や「エンゲージメント率」などが当てはまります。
KPIはKGIによって変化していき、例えばKGIが「認知拡大」だった場合、KPIは「視聴回数◯回以上」や「フォロワー数◯人以上」などになります。
KGIとKPIの設計方法を紹介
KGIとKPIのそれぞれの定義を解説しましたが、ここからはKGIとKPIの設定方法を紹介していきます。
まだKGIやKPIの設定をしていない方も、設定はしているけれどもTikTokアカウントを上手く運用できていない方もぜひ参考にしてみてください。
KGI設計方法
KGIを設定する上で重要なポイントは2つあり、まず1つ目のポイントは、「具体的な数値を立てる」ことです。
数値で表した方が効果も測りやすく、誰がみても平等に判断できる結果を出せるでしょう。
例えば、「認知拡大に伴いTikTokからHPへの訪問数が30％UP」などのように、目標をただ認知拡大や売上向上をKGIとするのではなく、ゴールを細分化して数値で表すことを意識してKGIにするイメージです。
そして2つ目のポイントは、「達成可能範囲にある数値を目標にする」ことです。
TikTokは大きな影響力があり、バズれば飛躍的にコンテンツの視聴回数が伸びるSNSですが、あくまで目標数値は現実的なものにしましょう。
例えば、「TikTok運用開始から1週間で売上の前月比200％向上」といった現実的ではない目標を立ててしまうと、KPIについても達成が非常に困難なものになってしまうので注意が必要です。
TikTokマーケティングを始めたばかりの時はなおさら高すぎる理想は捨て、競合他社なども分析しながら目標数値を立てていきましょう。
KPI設計方法
KPIはKGIによって内容が変化してきますが、基本的にはKGIと同様に具体的な数値を含めて設定することをおすすめします。
KPI設定のポイントは競合他社との比較であるため、競合他社のTikTokアカウントの「外側から確認できる数値」を見てみましょう。
確認できる数値として、例えば以下のようなものがあります。
|
・フォロワー数 ・エンゲージメント率(コメント数やいいね数) ・ハッシュタグ件数 |
こういった数値をもとに、自社だったら何をどのくらいまで伸ばすことを目標にするかを考えてKPIを設定していきます。
もし競合他社のTikTokアカウントがなかったり、競合他社のTikTokアカウントはあるものの規模が大き過ぎて参考にならない場合は、類似業界のTikTokアカウントをリサーチしてみましょう。
設定したKPIをもとに自社TikTokアカウント運用を開始したら、定期的にKGI達成への進捗具合を確認しながらブラッシュアップを心がけるとアカウントの軸がぶれにくくなります。
TikTok運用を開始してフォロワーが100人未満など、アカウントが成長していない時の目標と、運用開始後数ヶ月でフォロワーやファンが増えている時だとKPIの内容も変わってくるでしょう。
アカウントの成長具合によってKPIをブラッシュアップし、更新するとKGI達成までの期間が短くなります。
TikTokマーケティングのKPI設計が成功している企業3選
KPIやKGIをしっかりと設定し、TikTokマーケティングを成功させている企業は多くあります。
ここでは以下の3つの企業事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
・アサヒグループ食品
・AbemaTV
・KIREIMO（キレイモ）
TikTokマーケティングで成功している企業｜①アサヒグループ食品
TikTokマーケティング成功事例1つ目は、「アサヒグループ食品」さんです。
アサヒグループ食品さんは2023年2月時点で4218人フォロワーがおり、商品をユニークな視点で紹介するコンテンツを配信しています。
一般的にみんなが気になっていることや、まだ知られていない商品やその魅力などを流行りのBGMに載せて紹介しているところが親しみやすさがあり、広告感を上手に消している良い事例だといえるでしょう。
例えば、以下の動画は100万回再生を超えており、1.5万いいねも獲得しています。
https://www.tiktok.com/@asahigf_jp/video/7118907422525213953
このようにただの商品紹介ではなく、概要欄で「この商品、みたことある？」と視聴者に呼びかけていたり、「magic!」という楽曲を使用して視聴者に商品の凄さを魔法のようであると思わせる仕組みがあったりと、細かな工夫がされています。
こういった工夫はTikTokならではの手法であり、ターゲットに自社の商品やサービスの魅力を伝える手段は広告に限らないことが分かります。
TikTokマーケティングで成功している企業｜②AbemaTV
TikTokマーケティング成功事例2つ目は、「AbemaTV」さんです。
AbemaTVさんは話題の映像作品や無料動画を視聴できるサービスで、2023年2月時点でフォロワーが22万人います。
TikTokでは、撮影オフショットや出演者によるダンスなど限定コンテンツや企画を配信していて、TikTokでしか見ることができないという特別感を出すことでフォロワー数の増加やエンゲージメント率を向上させています。
コンテンツには恋愛に関する内容が多くあり、そういった内容が好きなターゲットの需要に応えているため、多くのファンに支持されているのでしょう。
TikTokマーケティングで成功している企業｜③KIREIMO（キレイモ）
TikTokマーケティング成功事例3つ目は、「【公式】全身脱毛サロン キレイモ」さんです。
キレイモさんは2023年2月時点で約3万人フォロワーがおり、主なターゲットは若い女性です。
イメージキャラクターに渡辺直美さんを起用するなどターゲットに好まれるコンテンツ作りをしています。
脱毛サロンといえばさまざまな企業がプロモーションをしていますが、「認知拡大」や「信頼性」を上げるにはやはりターゲットの心を掴むことが何より重要でしょう。
TikTok内で、脱毛以外にもコスメのレビューをしている点からも、軸をブラさずターゲットの需要をリサーチしていることが伺えます。
TikTokマーケティングにはKPIが必須！｜まとめ
今回は以下の内容を紹介しました。
・TikTokを活用したマーケティングにKPIが必須な理由
・KGIとKPIの違いや設定方法
・TikTokマーケティングのKPI設計が成功している企業3選
この機会に、ぜひ自社のTikTokアカウントのKGI・KPIを見直してみましょう。
まだ企業TikTokを運用しておらず、これからTikTokマーケティングについて深く考えたいという方は次の「SuneightのTikTok運用代行」をご覧ください。
SuneightのTikTok運用代行
Suneightでは、目標(KPI)やターゲットに沿った企画立案を始め、TikTokアカウントの開設から運用など、TikTokマーケティングに関する業務のすべてを一貫して代行することが可能です。
弊社ではTikTokはもちろんのこと、YouTube・InstagramといったSNSの運用実績を生かし、各企業様のご要望に合わせて効果的なコンサルティングをさせていただきます。
そのため、コンバージョンが決まっていないなどチャンネルの方向性が明確でない場合でも、TikTokをはじめとするSNSマーケティングに興味がある段階から、気軽に相談することができます。
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また、今回はTikTokマーケティングにおけるKPI設定を解説しましたが、YouTubeマーケティングKPIの設定については以下の記事を参考にしてください。
