YouTubeのCPMとCPVの違い
YouTube広告では、二種類の課金形態があります。
ひとつめはCPM(Cost Per Mille)です。
こちらは広告が1000回表示される毎に課金される形式になっていて、ユーザーのエンゲージメント(視聴やサイトへの移動)の数は課金の対象となりません。
ふたつめはCPV(Cost Per View )です。
YouTubeでの配信の場合、視聴者が30秒以上視聴(30秒未満の動画は全編)するか、クリックなどのアクションを起こした時にのみ課金されます。
YouTube広告の特徴と種類別の課金形態
バンパー広告
バンパー広告とは動画再生ページに表示される、最長6秒のスキップ不可な動画広告です。
視聴時間が短く、スキップのオプションが表示されないため、離脱を防ぐことができます。
バンパー広告はCPM方式で課金されて、1CPM(1000回の表示)でおおよそ400円〜600円かかります。
上記は、あくまでも一般的な相場ですが、バンパー広告を載せるときのYouTubeでかかる費用は入札制ですので、その費用は広告のジャンルや人気に応じて随時変動しており固定価格がありません。
インストリーム広告
インストリーム広告とは、動画再生ページに表示される動画広告のことです。
ひとつは、5秒後にスキップできるオプションが表示される広告で、もう一つは15秒以下のスキップができない広告です。
スキップ可能なインストリーム広告の費用はCPV方式で計算され、相場はジャンルの人気度合いにもよりますが、おおよそ一視聴につき数円〜20円ほどです。
インストリーム広告はCPM方式によって課金され、バンパー広告の費用の発生の仕方と似ています。
ディスカバリー広告
ディスカバリー広告は、YouTubeの関連動画の横や検索結果部分、モバイル版YouTubeのトップページなどに主に表示されます。
検索キーワードと関連性がある動画に表示されるので、コンバージョンにつながりやすいです。
ディスカバリー広告はその他の課金形態と違い、CPC(Cost Per Click)という形式が採用されています。
入札単価の相場はおおよそ1クリックに3円から20円ほどで、広告がクリックされたタイミングで費用が発生します。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告はモバイル端末およびタブレット端末向けに配信され、バナーで動画が再生されます。
YouTubeに限らず、さまざまなWEBページに表示できるため幅広いユーザー層に見てもらうことができます。
アウトストリーム広告の費用はCPM形式で計算されます。
広告の面積が5割以上見えた状態で動画再生が2秒以上連続して視聴された場合に費用が発生します。
YouTube広告の中でも特に費用が発生しやすいので、あまり費用をかけすぎないように、最初は安価な金額で入札を始めて、成果に応じて金額を上げましょう。
マストヘッド広告
マストヘッド広告はホームフィールドの最上部に音声なしで自動再生されます。
視聴者の目のつきやすいところに配信されるので、認知度を高めることができます。
マストヘッド広告の課金方式は二つあります。
ひとつは、CPM形式で、もう一つはCPD(Cost Per Day)形式です。
CPD形式とは日毎に契約する形式で、1日にいくらの固定単価が決まっています。
かなり大規模な広告形式のため、出稿する際は、Googleの予約ベースに申し込む必要があります。
費用対効果を高めるために意識するべきこと
YouTube広告は、複数種類あり、それぞれ課金形態が違いますが、実際に広告を出稿する場合にどの様なことを意識するべきなのでしょうか。
広告の費用対効果を高めるためのコツを紹介します。
目的にあった広告タイプを選ぶ
次は、出稿目的別にどの広告が最も適しているのか解説します。ブランドの認知度を高めるならバンパー広告
バンパー広告は動画の前後、途中に広告を表示できるため、認知度向上に適しています。
スキップのオプションが表示されないため、ユーザーがスキップボタンに気が散らされることもありません。
再生時間も6秒とユーザーを長時間拘束することがないため、企業に対してネガティブな印象を抱くこともありません。
ユーザーに負担なくサービスの存在を知ってもらいたい場合は、バンパー広告がおすすめです。
潜在顧客を獲得したい場合はインストリーム広告
インストリーム広告は、見込み客を獲得できます。
興味がある場合は、最後まで動画を視聴するかページに移動するため、他の広告に比べて費用に対するコンバージョン率を高めることができます。
購買促進をしたい場合はディスカバリー広告
ディスカバリー広告は広告をクリックしたタイミングで費用がかかるため、コンバージョンへのハードルが低いです。
ブランドの認知よりも実際に買って欲しい場合は、ディスカバリー広告をおすすめします。
詳細なターゲティングができる
動画広告ではオーディエンスターゲティングと、コンテンツターゲティングを行うことができます。
オーディエンスターゲティングは、ユーザーの年齢や性別から子供の有無や興味関心について選択して、そのグループに優先的に広告を配信することができます。
コンテンツターゲティングとは、広告を表示するYouTubeチャンネルのトピックやサイト内のプレースメントをターゲットに指定できる仕組みです。
視聴者象を細かくターゲティングして、想定視聴者層にしっかりとリーチできるようにしましょう。
まとめ
今回はYouTube広告を出稿する場合の広告の単価と費用対効果を高めるために意識するべきことについて解説していきました。今回の記事がYouTube広告を出す際に参考になれば幸いです。【関連記事】
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