初心者向けてYouTube動画広告のメリットとデメリットを詳しく解説します。
YouTube動画広告とは
YouTube動画広告とはGoogleAdWords内で配信できる動画広告キャンペーンを指します。
GoogleAdWordsが分からない方は、一般的にYouTubeで配信されている動画広告をイメージしてみましょう。
YouTube動画広告のメリット
ターゲットを絞って配信できる
YouTube広告とテレビCMと大きく違うところは、細かいターゲティングが可能なことです。人を絞り込む、オーディエンスターゲティングと、掲載場所を選ぶコンテンツターゲティングがあります。
オーディエンスターゲティングでは8つの項目を設けて性別や子供の有無などの視聴者の絞り込みをしています。
コンテンツターゲティングでは4つの項目を設けて配信先のトピックやキーワードを細分化しています。
広告に合ったユーザーに配信することができるため費用対効果を高めることができます。
興味を持ったユーザーを自社サイトへ直接誘導できる
動画広告に重ねて表示されるCATという要素が視聴者の導線を作り、商品購入などコンバージョンに繋げることが可能です。この機能はYouTube広告特有のメリットのひとつです。
ユーザー数が圧倒的に多い
YouTubeの日本におけるアクティブユーザー数は6,500万人を超え、若者のテレビ離れが社会問題になりつつあります。
YouTubeユーザーは増え続けており、年々YouTube広告の効果は高くなっています。
YouTube動画広告のデメリット
動画を見てもらえない可能性がある
かなりの時間や費用をかけて制作された動画でもユーザーの興味を惹けない場合はすぐにスキップされてしまいます。
短期間に多くの広告を配信してしまうと、ユーザーがストレスに感じてしまい、企業のイメージダウンにつながってしまう危険性があります。
YouTube動画広告の種類とその特徴
スキップ可能のインストリーム広告
動画再生ページに動画の前後、または途中で流れる動画広告を指します。
特徴は、5秒が経過すると広告をスキップできるオプションが画面上に表示されます。
メリット
スキップ可能なインストリーム広告の場合、視聴課金制なので動画が30秒視聴されるか広告がクリックされた場合のみ、料金が発生する仕組みになっています。
30秒以内で動画がスキップされた場合は費用が発生しない為、余分な費用を払わずに済みます。
デメリット
最初の5秒で視聴者を惹きつけられなければ広告のメッセージをきちんと伝えることができなくなるため、広告の構成が大きな鍵になります。
スキップ不可のインストリーム広告
動画再生ページに動画の前後、もしくは動画の途中に流れる15秒以下の動画広告を指します。
メリット
スキップ不可のインストリーム広告は、スキップができないので視聴者に動画を最後まで見てもらうことができるので、広告のメッセージをしっかりと伝えることができます。
デメリット
料金は視聴者がサムネイルをクリックして動画視聴を始めた時点で発生するため、余計な費用がかかってしまいます。
視聴時間が長いとユーザーがストレスに感じてしまう可能性があるので、注意しましょう。
アウトストリーム広告
モバイル端末およびタブレット端末向けのGoogle動画パートナーサイト(アプリ、モバイルサイト)に表示される広告です。
アウトストリーム広告は基本バナーに無音で動画が再生されますが、ユーザーが動画をタップするとミュートが解除され音声付きで動画が再生されます。
広告の面積が50%以上見える状態で動画再生が2秒以上連続して視聴された場合に費用が発生します。
メリット
動画サイトに限らず様々なWebサイトに表示できる点です。
幅広いユーザーに見てもらえるため、認知度を高めるためには効果的な手段となります。
デメリット
ユーザーが見慣れてしまうと、興味が薄れてしまうので、アクションが起きにくくなります。
ディスカバリー広告
YouTubeの関連動画の横、検索結果部分、モバイル版YouTubeのトップページなど、ユーザーが動画を検索する部分に表示されます。
広告のサイズや表示形式は表示先によって異なりますが、ユーザーがクリックすることで再生されます。
メリット
ディスカバリー広告の場合、ユーザーがサムネイルをクリックして広告を視聴した場合のみ課金されるので余分な費用を払わずに済みます。
特に検索ページの上部に表示された広告は検索キーワードと関連性が高いものなので、ピンポイントでアプローチすることが可能です。
また、ユーザーが能動的に広告を視聴するためコンバージョンにつながりやすい広告であると言われています。
デメリット
アウトストリーム広告と同じく、魅力的な広告でユーザーを惹きつけなければクリックされない可能性があります。
さらにユーザーによる能動的なアクションがないと再生されないため、ユーザーの興味を引くような広告にする必要があります。
バンパー広告
動画の再生前、再生中または再生後に6秒以内で再生されます。この広告はスキップすることはできません。
メリット
バンパー広告は視聴時間が短いのでユーザーの負担を下げることができます。
スキップのオプションが表示されないので、ユーザーの意識を集めることができ、印象に残りやすくなります。
デメリット
動画の尺が短すぎてメッセージを十分に伝えることができないないことです。
商品やサービスの情報を伝えることは難しいため、インパクト狙いの広告や、さまざまな種類を出してシリーズ化する必要があります。
マストヘッド広告
アウトストリーム広告はホームフィールドの上部で音声なしで自動再生されます。
パソコンの場合は30秒間でモバイル版やテレビ画面の場合は動画の時間に制約はありません。
メリット
誰にでも目につくところに配信されるので、認知度を高めることができます。
デメリット
この広告だけは上記の広告様式と違いGoogle AdWords内で配信することはできません。
Googleの広告チームに相談することで広告を出せることになってはいますが、かなり料金がかかりますし、利用できる企業も限られています。
まとめ
今回はYouTube動画広告の種類と、その特徴、メリットデメリットについて解説しました。
広告と言っても様々な種類があり、自由度はかなり高まっています。
予算や特性に合わせたアプローチ方法で始めてみてください。
【参考】
【ユーザーをサイトに誘導する】YouTube広告にCall-to-Actionオーバーレイを追加する|YouTubeヘルプ
【YouTube利用者の総数】月間6,500万ユーザーを越えたYouTube、2020年の国内利用実態―テレビでの利用も2倍に|Think with Google
【動画広告別の特徴】動画広告フォーマットの概要|YouTubeヘルプ