【YouTube】低評価を非表示にするテストが開始!その理由と効果とは?
2021年3月、YouTubeは、投稿された動画の「低評価数」を一部の視聴者からは見えなくするというテスト実験することを発表しました。
動画の低評価ボタンを押すことは出来ますが、一部の視聴者はその総数を確認できなくなります。
今回は、なぜテスト実験を開始したのか、この試みによって何が変わるのか解説します。
なぜ低評価数を見られなくするの?
YouTubeは、サービスをより改善していくためにクリエイターや視聴者からの意見、要望をフィードバック機能で受け付けています。
その中で、「低評価の数が表示されることは精神的苦痛が生じる」「悪意のある視聴者による集団での嫌がらせに利用されかねない」という意見があったことから今回の試みが行われたと言います。
低評価の役割とは
YouTubeの「高評価」「低評価」には、視聴者が動画を見る前に、他の視聴者の評価で動画の質を判断できるという役割があります。
低評価が高評価を大きく上回っている動画の場合、多くの人が気分を害する内容や不適切な内容、ヘイトスピーチ、スパムコンテンツなどの可能性があります。
YouTubeのガイドラインに違反している動画は、基本的に運営により削除されますが、対応に時差があるため、不適切な動画が閲覧可能となってしまっている場合があります。
低評価数を参考にすることで、不適切な動画の視聴を事前に防ぐことができます。
低評価数を非表示にすることで期待されていること
視聴者が低評価数を見られなくすることで具体的にどのような効果が期待されているのでしょうか。
YouTubeでは「動画を見ることなく悪意を持って低評価を押す」という組織的な行為が問題となっています。
これは、「dislike mobs」や「低評価爆撃」と呼ばれ、気に入らないクリエイターの動画に組織的に低評価やネガティブなコメントを残す行為です。
クリエイターから対策を要請する声が出て、YouTubeは低評価を見られなくするテストを決めました。
動画に低評価がつくとどのような影響があるの?
頑張って作った自分の動画に低評価がつくことは、誰しも気分が良いものではありませんが、実際に低評価がつくことで起こる影響にはどのようなものがあるのでしょうか。
視聴者への印象、広告収入への影響を解説します。
視聴者に悪い印象を与えてしまう
まず気になるのは視聴者の印象ではないでしょうか。
視聴者が動画を再生し「高評価」が多い動画では期待感が大きいですが、「低評価」が多い動画では印象が悪く、その時点で視聴をやめる可能性があります。
このように、視聴する前にマイナスな印象を与えてしまうという点は投稿者からするとかなりの痛手です。
これは前述したように、不適切な動画に対する正当な評価であれば役に立つ機能ですが、悪意を持って不当に低評価をつけられてしまった場合、投稿者にとってデメリットとなります。
低評価が多いと収益化ができない?
投稿した動画に低評価の数が多いと、「広告がつきにくくなる」「広告収益が下がる」「検索結果で上位に表示されなくなる」と言われることがありますが、あまり気にしなくて大丈夫です。
YouTube側も、動画に不当な低評価が押されている可能性を認知しているため、低評価が多い動画にペナルティを課すようなことはしていません。
また「高評価」「低評価」に関わらず、評価数があったほうがアリゴリズムで優位に動くため、低評価が付けられた場合も気にし過ぎないことが大切です。
YouTubeの規定に違反した場合
YouTubeの規定に違反した動画のため低評価がついていると、アカウントが停止される場合があります。
規約違反でアカウントが停止した場合は、広告収入も得られなくなるため、炎上商法で意図的に低評価を狙いにいくようなやり方は避けましょう。
低評価がついてしまった場合の対処法
動画への低評価は、動画投稿をしていれば誰にでもつくものです。
平均的には、高評価と低評価の割合は9:1が多いとされていますが、動画の内容や登録者数によっても変わりますし、一度ついてしまった低評価は投稿者側から削除などはできないため、低評価数はあまり気にし過ぎないことがおすすめ…ですが、そうは言っても気になる!という方へ対処法をご紹介します。
配信者側のマナーを大切にする
今回YouTubeが行った試みは、「低評価だけを見えなくする」と言うものでした。
これは一部のユーザーに実験的に行っているものであり、デフォルトの設定となるかはわかりません。
評価が気になる方は評価を、非表示にしましょう。
「評価数によって視聴者に先入観を与えたくない」「低評価が多くついて困る」方は評価を非表示に設定するといいでしょう。
まとめ
このテストは、悪意を持った組織的な嫌がらせの防止、また動画に低評価をつけられたことによる投稿者の不利益を防ぐことを目的としています。
このテストが認められて、YouTubeの機能としてデフォルトになると、視聴者もクリエイターも気持ちよくYouTubeを利用することができますね。